近年、ウォークマンやポータブル機器などで「ハイレゾ」への対応が進んできている。「ハイレゾ」は、CDでは収録しきれなかった領域の音を収録しているので、圧縮音源はもちろんのこと、CDよりも原音に近い状態で音楽を楽しむことができるというものだ。
この「ハイレゾ」を体感するには、ただ音楽を流す機器だけが対応していればいいというものではなく、音楽データがハイレゾ音源であることや、機器から音楽を流すためのイヤフォンやヘッドフォンなどもハイレゾに対応している必要がある。
そんな「ハイレゾ」に対応したイヤフォンやヘッドフォンというと、ちょっと高価なイメージがあるとは思うが、今回dodocool社から提供していただいた「dodocool Hi-Res イヤホン」は、安価ながらハイレゾにも対応した製品となっているので、早速紹介していこうと思う!
イヤフォンの外見はちょっと特徴的だが、つけ心地はそこそこ良好
「dodocool Hi-Res イヤホン」は、これまで当サイトで紹介してきたdodocool製品の中では珍しく、箱ではなく黒いケースの中に製品が入っている状態で送られてきた。
このケースは、普段はイヤフォンをしまっておくもののようだが、作りは結構しっかりしている。大きさは比較的大きめで、イヤフォン以外にもちょっとした小物程度なら入るほどだ。
ケースはグググっと力を入れて押しても変形しづらくなっているので、カバンの中ではしっかりイヤフォンを守ってくれそうだ。
ポーチの中を開けると、イヤフォン本体と説明書、そして替えのイヤーピースが2種類入っていた。イヤーピースはあらかじめ「中」が装着されており、「小」と「大」がそれぞれ付属してくるので、自分の耳にあった大きさを選ぼう。
本体のイヤフォンは一般的に言う「カナル型」だが、同じカナル型のイヤフォンに比べるとちょっと特殊な形をしている。しかし、この形がなかなか良く、長くつけていても耳が痛くなることはほとんどなかった。コードの長さも115cmほどとちょうどいい感じだ。
レフト側イヤフォンのコード途中には音量コントローラーが用意されており、音楽再生をコントロールすることができる。コントローラー中央にボタンが一個あるので、これを1回押すと音楽の再生・停止、2回押すと次の曲、3回押すと前の曲をかけることができる。
また、このコントローラーにはマイクも内蔵されているので、音楽を聴いている途中に通話が来ても、ボタンを1回押すだけでそのまま応対することができる。通話を切断はボタンを2回押しだ。
音はちょっと籠りがちだが、低音域・中音域・高音域の全体的なバランスは良い
僕はハイレゾ対応の音源や機器を持っていないので、これから述べる内容はあくまでもハイレゾではない音源でのレビューとなるが、とりあえずハイレゾ音源の一種として扱われるFLAC音源をiMacで流して聴いてみた感想をお届けしよう。
同製品は音がちょっと籠りがちで、ハイレゾに対応しているからといって特段高音質であるというほどではなかった。しかし、断言できるほど音質が悪いというほどでもないので、値段相応といったところ。
また、音が鳴っている位置が近く聞こえるので、音の広がりを求める人にはちょっとオススメできない印象だ。
音のバランスは若干低音よりな感じだが、中音域・高音域もバランス良く聞こえるので、どんなジャンルの曲でも変なクセがなく聴きやすい。普段から複数のジャンルの曲を聴くというタイプの人にはオススメかもしれない。
コスパ重視のハイレゾ対応イヤフォンが欲しい人にはオススメ
以上が同製品を使ってみた僕の率直な感想だ。価格は安いものの、音質はそこまで悪いというほどではないので、コスパの良いハイレゾ対応イヤフォンを探しているという人にはオススメな製品だ。
価格はAmazonで1,499円と、気軽に購入できるレベルの価格となっているので、ハイレゾ対応機器を持っているという人は、試しに購入してみてはいかがだろうか。