新型iPhoneの「iPhone 7 / 7 Plus」が発売になったばかりだが、世間の注目は来年に発売になる「iPhone 8(仮称)」にすでにシフトしつつある。
初代iPhoneの登場から10周年を迎える「iPhone 8」は、今年実施されなかったメジャーアップデートが行われるものと思われるが、それに加えて新たに「プレミアムモデル」が作られると、KGI SecuritiesのMing-Chi Kuo氏は伝えている。
「iPhone 8」は、通常モデルの他に「プレミアムモデル」が用意されている模様
KGI SecuritiesのMing-Chi Kuo氏のレポートによると、どうやら「iPhone 8」には「プレミアムモデル」が用意され、プレミアムモデルは表面素材の一部がアルミニウム素材ではなく、ステンレススチール素材が採用されるとのこと。
「iPhone 8」は、噂では全面ガラス製で「iPhone 4 / 4S」の時のようなデザインになると予想されている。
これらの端末は前面と背面のケースがガラスパネルで、金属のエッジバンドを挟むような形で作られていたのだが、「iPhone 8」でも同様のエッジバンドは採用される見込み。
ただ、通常モデルとプレミアムモデルの表面上の違いは、そのエッジパーツの素材がアルミニウム製かステンレス製かの違い。プレミアムモデルはより高級感を出すためにステンレススチールが採用されるものと思われる。
ちなみに、ガラス素材で本体ケースを作ることにはカッコいいというデザイン的な要素の他にも、複数のメリットが存在するらしい。
まずは表面が傷つきにくいという点。「iPhone 7 / 7 Plus」で新たに登場したジェットブラックモデルは表面がとても傷つきやすく、ちょっと物が掠っただけで簡単に傷がついてしまう。
表面が強化ガラスになるおかげで簡単に傷がつきづらく、綺麗なiPhoneであり続けることができるという。
また、ジェットブラックモデルに関しては製造の難しさから、製造過程で不良品を生みやすく歩留まり率が低いと指摘されているが、ガラス素材を使用することでこれらも解消できるとのこと。今回のような混乱は起きない可能性がある。
ちなみに、今月発売した「iPhone 7」シリーズは、以前から噂されていたプレミアムモデルは登場しなかったものの、ジェットブラックモデルという他端末と全く異なる素材が使用されたモデルが登場した。
このことを考えると、Appleは「iPhone 8」でも同様に他モデルとの差を設けたプレミアムモデルを登場させても特に不思議ではない。もし登場したとしたら、おそらく人気モデルになって、発売日にゲットするのは難しくなるんだろうけど。
「iPhone 8」はこの他にも、「Touch ID」やホームボタンがディスプレイに内蔵された全面有機ELディスプレイ(edge to edge)端末になると噂されている。ワイヤレス充電などの新機能も噂されているが、発売まで1年近くあることもあり、まだまだ詳細は分からない。
今年のメジャーアップデートを回避したAppleが目論んでいるのは、10周年アニバーサリー機を素晴らしい端末にし、世間をアッと驚かせることだろう。10周年を迎えるiPhoneがどれほど進化しているのか、非常に楽しみだ。
[ via AppleInsider ]