金曜日に発売された「iPhone 7 / 7 Plus」は、次世代プロセッサの「A10 Fision」が搭載されたことにより、これまでのiPhoneから処理性能が格段に向上していることが明らかになっているが、一部の「A10 Fusion」チップに不具合が発生している可能性があることが判明した。
9to5Macによると、一部の「iPhone 7」ユーザーが「A10 Fusion」プロセッサの高負荷テストを行った際に、中から「シュー」というヒスノイズが発生していることを報告しているようだ。
高負荷がかかった時にヒスノイズが発生
この問題に気付いたのはStephen Hackett(@ismh)氏。同氏はその雑音に気づくやいなや、すぐにその音を録画し、YouTubeに動画をアップロードした。
こちらがその動画。音量が小さめなので少し音量を大きめにして聞いてみてほしいのだが、安物スピーカーにありがちなホワイトノイズが鳴っているのが確認できる。
その音は「MacBook Pro」などのラップトップPCに搭載されているファンの音のようにも聞こえるが、もちろん「iPhone 7 / 7 Plus」の内部にはファンは存在しない。調べてみると、この現象はプロセッサに高負荷がかけられた時にのみ発生するようで、普段はほとんどこのような音はしないことが多いとのこと。
実際、プロセッサなどに高負荷がかかるとこのような音は出ることがよくある話だが、省電力化が施されている「A10 Fusion」のような端末でこのようなノイズが出ることは非常に珍しい。
同問題については複数のユーザーにおいても同様の現象が発生しており、報告が相次いでいる様子。ただ、何が原因で、どの程度の端末で発生しているかについては今の所不明。
ちなみに、Hackett氏は今回の問題に関して、Appleに連絡を取った模様。AppleCareサポートは、問題の端末を欠陥品であると認めたとのことで、同サポートではAppleストアで端末を交換してもらうように言われたそうだ。
だが、残念ながら「iPhone 7 / 7 Plus」は在庫がとても少なく、Apple Storeに行ってもすぐに交換してもらうことは不可能。在庫の関係で交換にはかなり時間がかかりそうだ。
あなたの「iPhone 7 / 7 Plus」にはこのような問題は発生していないだろうか。高負荷がかかった時に耳を澄ましてノイズが発生しているかどうか、確かめてみよう。