先ほど、Appleは最新のiOSである「iOS 10」の配布を正式に開始した。
僕は以前からベータ版を利用していたので、「iOS 10」がどんな感じなのかはほとんど知っていたのだが、実際に正式版をインストールしてみたらどうなるのか結構気になっていた。
しかも、「iOS 10」をインストールできる端末は「iPhone 5」以降の端末となっていて、「iPhone 4S」はアップデート要件から脱落した。なので、最低要件をギリギリ満たす「iPhone 5」で「iOS 10」は快適に使うことができるのか、非常に気になるところ。
今回は試しに、「iPhone 5」に「iOS 10」を入れてみたので、インストールして実際に使ってみた感想をお届けしよう。
「iOS 10」の動作速度は「iPhone 5」でギリギリか
先ほどようやく「iPhone 5」に「iOS 10」をインストールしてみたのだが、ファーストインプレッションとして、やはり動作が遅い。
「iPhone 5」に関しては「iOS 9」をインストールした時点でそれなりに重かったので、「iOS 10」なんて無理だろうと思っていたが、やはり予想通り日常使用には少々厳しいレベル。
具体的にどうキツいかというと、一番気になるのはコントロールセンターや通知センターの動作がモッサリしている点。
通知を見るにしても、ウィジェットを見るにしても全般的に操作からワンテンポ遅れて動作する印象だ。一度読み込んでしまえば、少しは動作が軽くなるのだがやはり時間を置いたり再起動したりすると、何度も動作が遅くなる。
また「iOS 10」を入れた「iPhone 5」は、「iOS 9」の時と同様、アプリの起動に結構もたつく印象を受ける。マルチタスクで何か作業をしたりするとしたら、正直ストレスだろう。今後のアプデでさらに新要素が入ってきたらさらに動作が重くなることも予想される。
一応、「Touch ID」や「3D Touch」を使わない機能であればほとんどどの機能も使うことはできた。だが、「iOS 10」は「iPhone 5」に対応しているし、使えることには使えるのだが、やはりスペック的にギリギリ厳しいようだ。
このままいくと、おそらく来年にリリースされる「iOS 11(仮称)」では、「iPhone 5」はアップデート対象外になる可能性があり、セキュリティ関連の修正も行われなくなる。そのため、個人的には新型「iPhone」への乗り換えをお勧めしたい。
最新のiPhoneでは「iPhone SE」という4インチ型iPhoneが販売されていて、先日発表された新型「iPhone 7 / iPhone 7 Plus」の登場によって価格も下がっている。この機会に新型iPhoneに乗り換えてみてもいいのではないだろうか。
ちなみに、「iPhone 5s」についても「iOS 10」を入れてみた。こちらは「iPhone 5」に比べるとだいぶ動作速度が速い気がする。日常生活でもギリギリ問題なく使えるくらいのスピードだ。
だが、やはり「iPhone 5」同様に通知センターやウィジェット画面の表示がもたつく感じ。アプリの起動などについてはそこまで問題ないようなので、買い替えなどを検討していない人はギリ来年くらいまでは「iPhone 5s」を使い続けれる感じかな。