先日、一部の「iPhone 6 / 6 Plus」端末で、画面の上部に白い(灰色)バーがチラつく現象が発生していることをお伝えしたが、Cult of Macが同問題に対する予防策を公開しているので詳しくお伝えしようと思う。
同不具合の予防策は衝撃を与えたり、荷重をかけないこと
同問題は、「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の一部の端末で、画面の上からカーテンのような白く変な表示がチラチラと発生してしまい、タッチ操作ができなくなってしまうという症状が発生しているというもの。
発生している端末は多いわけではないが、フォーラムなどには同問題が発生していることを報告しているユーザーも割と多いことから、一定数の端末で起きているものだと推測できる。
この問題は、一度起こると即座に使えなくなってしまうわけではないものの、いずれは故障で使用できなくなってしまう可能性があるので発生してしまった場合はAppleに連絡して修理をしてもらう必要があるのだが、同不具合を発生させないように予防策をとることができるようだ。
その予防策というのは以下の3点。
- iPhoneを保護ケースに入れて使用する
- iPhoneの上に座らない(荷重をかけない)
- iPhoneをお尻のポケットに入れない
基本的に同問題の対処法は衝撃を与えたり、荷重をかけないこと。後述するが、「iPhone 6 / 6 Plus」の内部部品は、ちょっとした衝撃や上からの荷重に対して耐えられるように作られていない模様。端末を壊したくない場合は慎重に使う必要があるようだ。
iFixitは同問題について「Touch Disease」と名付けており、曲がりやすいと指摘された「ベンドゲート」問題と同様、「iPhone 6 / 6 Plus」の深刻な不具合として認知されつつある。
ちなみに、スマートフォンのリペアを専門とした会社を経営しているJessa Jones氏曰く、同問題が起きている端末は9割が「iPhone 6 Plus」。
原因は、先日iFixitが伝えていたように「Touch ID」周りの部品にあり、「iPhone 6 Plus」で採用されたロジックボードの構造に問題を抱えているとのこと。
具体的には、「Touch ID」のモジュールを保護している金属製のEMIシールドが、ステッカーシールドに置き換えられたことで、外部からの衝撃などの影響を受けやすくなったことが根本的な原因となっているようだ。
来月には新型iPhoneの「iPhone 7 / 7 Plus」が発売することになるので、もし同問題の発生を避けたいのであれば、新型iPhoneに乗り換えすることも検討した方がいいとは思うが、もし今持っている端末を長く使いたい場合は、なるべく衝撃などを与えないように慎重に取り扱いをすることが求められる。