先月開催された「WWDC 2016」で、Appleは新型の「MacBook Air」を発表すると噂されていたのだが、結局は新型は発表されず未だ新型機がどんな端末に仕上がっているかは分かってはいない。
以前からの情報としては、12インチ型「MacBook」で採用されている「USB-C」タイプのUSBポートが搭載されるとされているのだが、やはりこの可能性は高そうだ。
Appleは新型「MacBook Air」にも「USB-C」ポートを搭載することを決定したとDigiTimesが報じている。
新型「MacBook Air」は「Retinaディスプレイ」と「USB-C」ポートを搭載するかも
12インチ型「MacBook」が積極的に販売されていることから、Appleとしては「USB-C」ポートの導入に比較的前向きであると言われていて、今後の「MacBook Air / Pro」製品にもこのポートを搭載する可能性は極めて高い。
ただ、同ポートは転送量が多い分、欠点も存在する。まずは、高速データ通信に対応するために必要なチップが必要であるということ。これは従来の「USB-A」タイプのポート用チップでは対応できず、上位のチップが必要になってしまう。
そして、「USB-C」ポートによる充電を行う際に発生する熱処理が、まだまだ技術的に難しいということ。これら2つの理由から導入にはコストが高く、結果として本体価格が高く設定されてしまう。
こういった問題が存在することから、LenovoやAcer、Dellといった主要メーカーは搭載を見送っている状況だという。逆に、「USB-C」ポートを搭載したラップトップPCを用意しているのはAppleに加えて、ASUS、HPの3社。
一時は、Appleは「MacBook Air」を廃止し、12インチ型「MacBook」と「MacBook Pro」の2ラインナップ体制にするのではないかと噂されていた時期もあったが、最近の海外メディアの記事を見ていると、むしろ「MacBook Air」は引き続きラインナップに加わるような論調が多い。
同端末はしばらくアップデートされていないことから、新型モデルが近々登場しても決しておかしくはない。Retinaモデルが未だに登場していないことから、「Retinaディスプレイ」と「USB-C」ポートを搭載した新型モデルがそのうち登場することになるのだろうか。
発表時期としては今年の9月のスペシャルイベントが近いが、新型iPhoneや新型Apple Watch、新型iPad Proなど新製品が目白押しと言われている最中、新型MacBook Airが発表される可能性は若干薄い。
噂では年明けから来年春あたりに発表されるという情報もあるが、もう少し情報が出てこないことには何とも言えない状況だ。個人的には新型「MacBook Air」か「MacBook Pro」を狙っているので、もっと情報が欲しいところなのだが、まだしばらく時間がかかるかもしれない。