本日、Appleは2016年の第3四半期(2016年4~6月期)の決算内容を発表した。前回の決算発表では、iPhoneだけでなくiPadやMacなどの主力部門でも、売り上げと販売台数がともに減少という結果になっていたが、今回の発表ではどうなったのか詳細をお伝えする!
2016年度第3四半期(2016年4月~6月)の決算内容
総売上高 | 423億5,800万ドル ( 15%減 ) |
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純利益 | 77億9,600万ドル ( 27%減 ) |
売上高 | 販売台数 | |
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iPhone | 240億4,800万ドル ( 23%減 ) | 4,039万9,000台 ( 15%減 ) |
iPad | 48億7,600万ドル ( 7%増 ) | 995万0,000台 ( 9%減 ) |
Mac | 52億3,900万ドル ( 13%減 ) | 425万2,000台 ( 11%減 ) |
Service | 59億7,600万ドル ( 19%増 ) | − |
その他 | 22億1,900万ドル ( 16%減 ) | − |
地域 | 売上高 |
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アメリカ | 179億6,300万ドル ( 11%減 ) |
日本 | 96億4,300万ドル ( 23%増 ) |
ヨーロッパ | 88億4,800万ドル ( 7%減 ) |
中国 | 35億2,900万ドル ( 33%減 ) |
アジア太平洋地域 | 23億7,500万ドル ( 20%減 ) |
増減は全て前年同期比の数字。
上記表が今回発表されたものの抜粋だ。
この表を見ると、「iPhone」の売上が第2四半期に比べて23%減と、かなり落ち込んでいることが見て取れる。今期は新型iPhoneの発売が近いこともあり、今回の売上の減少は避けられないことではあったが、それでも昨年の同じ時期に比べても23%減っていることを考えると、やはりAppleがiPhoneの販売不振に陥っているのは間違いない。
今回の決算発表からは、好調だった「iPhone SE」の販売台数が加算されているが、それでも「iPhone」部門の不振を払拭することはできなかったようだ。
むしろ若干好調だったのは「iPad」の部門。表を見ると販売台数自体は9%減っているが、売上高が7%ほど上がっている。9.7インチ型「iPad Pro」が発表されたことで、例年よりも高価な「iPad」を買う人が増えたのだろう。
結果として、今回の決算発表は決してAppleにとっていい決算発表とは言えないだろう。年間売上高を見ても前年同期比で15%も減少しており、「iPhone」の販売不振を補う部門が存在しない。
本来であれば、今年秋に発表される新型iPhoneは販売不振を振り払うために、ユーザーをあっと驚かす製品を出すべきなのだが、噂では小型アップデートになると言われていることから、それはほぼ期待できない。
すでに市場の目は来年発売の「iPhone 7」に向けられているように、しばらくAppleの不振は続くかもしれない。