「Evernote」の個人ユーザーに悲報だ。
仕事とプライベートのノートを一元管理でき、簡単にアイデアをメモしたり、チェックリストを作成できたりと非常に便利なクラウドメモサービス「Evernote」だが、本日「Evernote」の個人ユーザー向け料金体系が変更され、大きく値段が引き上げられることが明らかになった。
「Evernote プラス」プランと「Evernote プレミアム」プランの価格が改定され、また「Evernoteベーシック」プランで利用可能な端末数が2台までに制限されることが判明している。
無料プランは継続されるが、有料プランは1,000円以上値上げ
Evernote Official Blogによると、今後新規に「Evernote プラス」プランと「Evernote プレミアム」プランに申し込んだ際の価格が引き上げられることが明らかになった。
プラン | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
Evernote ベーシック | 無料 | 無料 |
Evernote プラス | 2,000円 / 年 240円 / 月 |
3,100円 / 年 360円 / 月 |
Evernote プレミアム | 4,000円 / 年 480円 / 月 |
5,200円 / 年 600円 / 月 |
両プランとも、月額と年額の料金プランが用意されているが、今回の変更ではどちらも値上がりすることが発表されている。
年額プランで言えば、どちらも1,000円以上の値上がりとなるわけだが、残念ながらいずれのプランも特にサービスが拡充されたり、新サービスが開始されることはないようだ。
また、「Evernoteベーシック」プランに関しても変更点があり、今後は2台の端末まででしか利用することができなくなるとのこと。それ以上の台数の端末で利用したい場合は有料プランに登録する必要が出てくる。
既に有料プランに登録している方や、ベーシック版で3台以上の端末で使っているユーザーには、今回の変更が適用されるまでに移行期間が設けられるとのことなので、今すぐに変更されるわけではないようだが、それも遅かれ早かれ。いずれか変更されることになるはずだ。
今回の変更に該当するユーザーには順次メールが送られるとのことなので、届いたメールで内容を確認してほしい。
【追記】既存の有料ユーザーに新価格が適用されるのは、2016年8月15日以降の更新からとのこと。
正直、今回の「Evernote」の変更はユーザーにとっては悲報だとしか言えないだろう。ただ、今回の料金値上げについて「Evernote」は、目標は長期的にEvernoteを改良し続けることを宣言しており、ユーザーの要望に応える新機能を随時実装し、よりパワフルで直感的に使えるように引き続き投資し続けることを明らかにした。
これらを実行するためには一定の資金が必要であるとし、料金は高くなるかもしれないが、今後サービスは拡充されると説明している。
残念ながら、今回の変更は「Evernote」のユーザーにとっては良いニュースではないかもしれないが、今後さらに便利になることを期待するしかないだろう。
ちなみに、「Evernote」に関しては、先日新CEOのクリス・オニール氏が来日しており、今後の「Evernote」の方針について説明していた。その中で同氏は日本が「Evernote」にとって、一番成功している地域であるとし非常に大きい市場であることを明らかにした。
今後は独自のアフィリエイト制度の導入や、地域別に価格の最適化を今年第3四半期に予定していると発表しているが、今回の値上げも相まって、Evernoteの今後のサービス拡大にはより注目が集まるだろう。
[ via Evernote Official Blog ]