まだ日本ではリリースが開始されていない電子決済サービスの「Apple Pay」だが、世界では順調にサービス利用可能国が増えつつある。
日本では今年の秋にも利用可能になると言われているが、「Apple Pay」はWWDC2016以降、さらに便利になる可能性があるようだ。
DIGITAL TRENDSによると、Appleは「Apple Pay」のシステムを利用したオンライン決済システムをリリースするようだと伝えている。
最大のライバルはSamsungでもGoogleでもなくPayPal
情報元によると、今回Appleが用意している仕組みは、「Apple Pay」を拡張したもので、どこかのウェブサイトで商品を購入する際、ユーザーは購入の方法として「Apple Pay」を選択できるようになるとのこと。
使い方は「Apple Pay」にクレジットカードなどを登録し、指紋認証システム「Touch ID」に自分の指をかざすだけ。非常に簡単だ。
同システムはウェブサイト上で動作するとのことなので、使えるのはおそらく「Safari」上だけになると思われるが、実際は特定のブラウザが必要になるかどうかは現段階では不明であるとのこと。
「Apple Pay」のようなサービスは、SamsungやGoogleなど複数の会社がリリースしているが、同メディアによると最大のライバルは「PayPal」。
日本ではそこまで普及率の高くない「PayPal」は、海外ではかなり規模の大きいサービスで、Appleは今後、モバイル決済サービスに強みがある「PayPal」との熾烈な競争を始めることになる。
もしこのサービスが開始されたら、通販などのオンラインコンテンツは同システムへの対応を迫られるだろう。
ただ、日本を含めて世界でiOS端末を利用しているユーザーはかなり多く、今までは店先でしか使えなかった「Apple Pay」も自分の家でも使えるようになると便利に感じるユーザーも多いだろう。
おそらく、公式アプリで「Touch ID」によるログインをいち早く導入したAmazonなどは早いうちから導入すると思われ、同時に「Apple Pay」を利用するユーザーが増えるだろうと予想する。
発表されるのは来週開催される「WWDC 2016」でとのことだが、残念ながら以前から噂のある「MacにTouch IDが搭載されるかどうか」については、現段階では不明なので、このサービスが利用できるのは現状では「iOS」端末だけに留まりそうだ。
[ via MacRumors ]