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App Storeの一大刷新が発表 アプリ審査時間が短縮、検索連動広告などが導入へ 収益配分も変更に

WWDC 2016」が始まる前に大ニュースだ。今後App Storeが一大刷新されることが明らかになった。

本日、Appleは「App Store」の今後の仕様の変更を発表しており、アプリの審査時間の短縮化や、サブスクリプション課金の導入、そして、検索連動型広告の提供を開始することを明らかにしている。

 

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アプリの審査時間の短縮 申請後2日以内に90%のアプリが審査完了へ

まず今回発表された一つ目の変更点は、先日明らかになっているように、アプリの審査時間が短縮されるという点だ。

デベロッパーは、App Storeで新作アプリを提供する前には必ずAppleによるアプリ審査が義務付けられている。アプリの審査には10日前後必要とされていたため、デベロッパーにとってはアプリの審査は一つの障壁となっており、アプリ完成からリリースまでかなりの日数を要してきた。

だが、今回のApp Storeの刷新で、アプリの審査時間が大幅に短縮。現在は約50%程度のアプリが24時間以内で終了し、約90%のアプリが48時間(2日)以内で審査完了となっている。

どのようにしてアプリの審査時間が短縮されたのかは明らかにはされていないが、デベロッパーからすると非常にありがたい話で、早く審査が完了すれば、その分開発スケジュールを前倒しに設定することができる。

アプリの開発からリリースまでスムーズにできることで、よりアプリが開発しやくすくなる環境が整ったと言えるだろう。

 

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サブスクリプション(定期購読)課金が開放

今回の変更においてサブスクリプション(定期購読)課金が全てのデベロッパーに開放されることになった。デベロッパーは全てのカテゴリーにおいてアプリの提供を行うことができるようになるという。

サブスクリプションは導入される国によって価格が異なるようで、アメリカをはじめ日本においての価格などは発表されていない。なので具体的な価格帯については不明なのだが、200前後の価格オプションも設定されることも発表されているようだ。

また、デベロッパーにとってはここが一番重要だと思うのだが、なんとアプリの収益配分についても変更が行われる。今まではAppleとデベロッパーの収益配分は30:70とされていたのだが、今回のサブスクリプション強化に伴って、2年目以降であれば15:85という比率で収益配分を行うようになるという。

こちらはリリースが秋頃と言われているので、「iOS 10」のリリース前後に導入されるものとみられている。

 

リスティング広告を使えばアプリ検索ページでアプリを大々的に宣伝ができるように

3つ目は検索連動(リスティング)広告の導入だ。以前噂されていたものになるが、こちらはApp Store内において、ユーザーがアプリの検索を行った時に、リスティング広告を利用しているアプリが表示される仕組みが導入されることになる。

この制度が導入されることで、デベロッパー側はリスティング広告を出すことで、ユーザーに対しアプリを宣伝することができるようになるため、ダウンロードに結びつきやすくなると思われる。

これについてAppleは、ユーザーの使用感に影響が出ないように取り組むとしており、具体的には広告を利用していることが分かりやすいようなUI表示が導入されるほか、なるべくユーザーの検索結果にマッチングするように、デベロッパー側の申請内容を基に表示アプリが選定されるという。

このリスティング広告については今年の夏ごろにベータ版が開始される予定で、正式リリースについてはいつ頃になるかは明らかにされてはいない。また、まずは米国内のApp Storeで提供開始されるので、日本で提供が始まるのは少し先になる可能性もある。

 

今回「App Store」の変更を明らかにしたのは、AppleのWorldwide Product Marketing担当のPhil Schiller氏だが、同氏によるとApp StoreのUI自体も変更されるとのこと。以前は存在していた「カテゴリ」も復活し、よりユーザーにとってアプリの探しやすい環境が整うという。

これらの変更は同時に行われるわけではないようなので、一気にApp Storeの使用感が変わるわけではなさそうだが、おそらくデベロッパーにとってもユーザーにとっても悪い話ではないはずだ。また、デベロッパーにとっては、アプリの開発をしやすくなる環境が整いつつあるので、より良いアプリが提供されることを期待する!

[ via The Loop ]