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米国で好調ポケトークが新しいAI通訳機 「ポケトークS2/S2 Plus」 発売。小型・大型モデルの2ラインアップ、対応国も173に拡大

ポケトーク株式会社は10月15日、都内で 「ポケトーク2024年事業方針説明会」 を開催。約5年ぶりとなるAI通訳機の新型モデル 「ポケトークS2」 「ポケトークS2 Plus」 を発表した。

価格は 「ポケトークS2」 が36,300円、「ポケトークS2 Plus」 が39,930円 (どちらも税込) 。また、今回は法人モデルも用意する。法人モデルの場合は内蔵するSIMの通信期間が2年ではなく3年になるほか、「ポケトーク アナリティクス」 がセットになる。ビジネスモデルの価格は 「ポケトークS2」 が66,000円、「ポケトークS2 Plus」 が72,600円 (どちらも税込) 。

発売日は、個人・法人モデルどちらも10月17日を予定している。

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2言語の双方向自動翻訳に対応した 「ポケトークS2/S2 Plus」 10月17日に発売

ポケトークは、世界74言語以上に対応した小型通訳デバイス。専用のデバイスに声を入れることで、別の言語に通訳してくれる。

2017年に初号機が登場してから 「ポケトークW」 「ポケトークS」 「ポケトークS Plus」 とこれまで数度にわたりアップデートが繰り返されてきたが、今回の 「ポケトークS2/S2 Plus」 は約5年ぶりとなる新端末だ。

「ポケトークS2」 が通常モデル、「ポケトークS2 Plus」 が大型モデルという位置付け。小型のデバイスが求められる環境、大きな画面が求められる環境、どちらにも対応するためのラインアップとなる。

大きな特徴は、あらかじめ選んだ2つの言語から、どちらで話したかを自動で判別する双方向自動翻訳機能を搭載していること。設定をオンにするだけで使うことができ、翻訳方向を気にすることなくスムーズな会話を実現できる。メニューや看板の翻訳に活用できるカメラ翻訳機能も搭載する。

さらに、ソフトバンクが独占販売権をもつドイツのプリペイド型IoT SIMサービス 「1NCE」 を利用するため、通信できる国・地域は144から173に拡大。バッテリー持ちも大幅に改善しており、長時間使い続けることができる。

法人モデルについては 「ポケトーク アナリティクス」 との連携が強化。「ポケトーク アナリティクス」 は米国での需要によって作られたツールで、端末の一括管理・分析ができるというもの。各デバイスの利用データは一目で確認可能で、どこで、どの端末を、どれくらい使っているのかを把握することができる。翻訳に利用した音声データもあとから確認可能だ。

ポケトークは、米国での事業展開が好調だ。売上が前期比2.5倍となり、日本での売上を超えるように。今年2月に単月黒字化を達成したポケトークは、2024年1-3月期に四半期の黒字化を達成。2024年1-6月期には半期の黒字化を達成していた。そして2024年9月には、過去最高となる営業利益率17.8%を達成した。

好調を牽引するのは、主に「教育現場」におけるポケトークの導入加速。政府の補助金を活用し、学校などの公的機関をはじめ様々な団体がポケトークの導入を拡大している。学区単位での受注を獲得することで、多いところだとひとつの学区で4,800台、売上ベースでは1億4000万円ほどのロットで受注が来るという。

今後は公的機関やロジスティクス分野、そして米国GDPの約20% (4.2兆ドル) を占めるヘルスケア分野における事業拡大も進める。ヘルスケア分野については、たとえば医療機関などにおける言語障壁解消のニーズを汲み、導入事例を増やすことを目指しており、すでに大型展示会などへの出展もはじめているという。

また、直近では11月5日に行われる米国大統領選挙でポケトークが活用されるなど、活用される場面が広がっているとのことだ。

米国においてポケトークの導入が進む背景には、国内の言語障壁がある。日本では主に訪日客や外国人との商談・会議で活用されるが、米国では国内居住者間でも言語の違いによるコミュニケーションの困難が存在し、公的機関などはこれを解消するためのツールとしてポケトークを導入する事例がある。

前述のアナリティクス機能との連携も導入拡大に貢献しているようだ。米国では追加購入の際、数値に基づいたデータが重視される傾向にある。このアナリティクス機能の導入により、リピート購入する顧客も増加している。

国内においては、家電量販店のビックカメラにおける事例が紹介された。ビックカメラでは海外旅行客向けに店頭でのポケトークの無償貸出を行なっており、旅行客はポケトークを使って店員に商品についての質問をしたり、コミュニケーションをとることができ、満足のいく消費活動ができているとのことだ。

「ポケトークS2」 「ポケトークS2 Plus」 は10月17日に発売予定。価格はそれぞれ36,300円、39,930円 (どちらも税込) 。どちらのモデルも2年間は追加料金なしで通信できる。

また、ビジネスモデルについてはSIMの通信期間が3年に長くなるほか、「ポケトーク アナリティクス」 がセットになる。ビジネスモデルの価格は 「ポケトークS2」 が66,000円、「ポケトークS2 Plus」 が72,600円 (どちらも税込) 。

なお、今回の 「ポケトークS2」 シリーズの発売に伴い、新たに俳優・大泉洋さんを起用した新CMを11月1日から公開する。

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