NTTドコモ、KDDIおよびソフトバンクは6月29日、携帯電話番号でメッセージの送受信ができる 「+メッセージ」 が、マイナンバーカードを使用した公的個人認証 (JPKI) に対応すると発表した。
対応は2022年7月以降になる見通し。「+メッセージ」 アプリ内のJPKIに対応した企業・団体の公式アカウントで利用可能になる。
+メッセージ、マイナンバーカードを使用した公的個人認証 (JPKI) に対応
公的個人認証 (JPKI) は、マイナンバーカードのICチップに記録された 「署名用電子証明書」 「利用者証明用電子証明書」 を利用した本人確認の手段。他人による “なりすまし” や “データの改ざん” を防ぐ安全な認証方法として用いられる。マイナンバーカードが本認証に対応することで、マイナンバーカードをスマートフォンにかざすだけで本人確認ができるようになる。
考え得るユースケースとしては、銀行の口座開設/クレジットカード発行などの際の本人確認に使用できる。また、銀行の預金残高通知のように、本人だけが受け取れる郵便物の代わりとして、マイナンバーカードでの本人確認後に開封できるメッセージを利用することも可能だ。
区分 | 業種 | 用途 (例) |
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オンライン手続き時の本人確認 | 金融機関 | 銀行口座開設 証券会社の証券口座開設 クレジットカード発行 など |
本人限定メッセージ (郵便物のデジタル化) |
行政機関 | 公共料金の案内 検診・予防接種の案内 など |
金融機関 | 銀行の預金残高通知 保険会社の保険証券・満期案内 クレジットカードの利用明細 など |
政府は、行政のデジタル化の一環として、マイナンバーカードの普及と利活用を推進中。マイナンバーカードの普及に伴い、行政サービスでの利用や健康保険証としての活用も開始し、利便性向上に取り組んでいる。
また、行政機関や企業のオンラインサービスにJPKIを導入することで、本人確認時の顔写真/身分証の撮影等が不要になるなど利便性を向上させられるほか、第三者によるなりすましやデータの改ざんを防止できるとし、注目されている。
対応機種は、NFCの読み取りに対応したiOS 13.1以上および Android 6.0 以上のスマートフォンとタブレット。JPKIに対応した公式アカウントについては、今後公開予定となっている。
(画像:ソフトバンク)