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+メッセージ、5月に機能を拡充 ユーザーと企業間で直接メッセージのやりとりが可能に

4月23日、NTTドコモとKDDI、ソフトバンクの3社は都内で記者発表会を行い、3社共同で提供しているメッセージサービス 「+メッセージ」 の機能を拡充することを発表した。

今回追加される機能は、企業とユーザーが 「+メッセージ」 を介して直接メッセージのやりとりができるというもの。「+メッセージ」 上に企業の公式アカウントが表示され、ユーザーはそれらにメッセージを送信することで聞きたい情報をすぐに入手することが可能だ。

例えば、レストランの予約をしたいときはお店に直接メッセージを送信することで 「+メッセージ」 から予約を取ることができる。携帯電話の購入や使い方の相談をしたい場合は各キャリアの店舗の予約も可能で、店頭に持っていくもの (印鑑や本人確認書類など) などの案内も想定される。

他にも銀行や市役所などで、住所変更等の各種手続きをするための案内をユーザーに送信することもできる。さらに、引越しの際の住所変更手続きを一括で完了させることも可能だ。

また、企業アカウントはユーザーからの送信を待たずとも、登録ユーザーに対して一斉送信も可能なため、例えば鉄道各社は電車の遅延などを案内することも可能だろう。災害時の情報提供を始め、安否情報の登録なども想定される。

+メッセージの特徴は、共有手続きプラットフォームを内包しているということ。前述した通り、引越しの際の住所変更など役所や銀行に個別に行って手続きせずとも、+メッセージから一括で手続きを完了できる。これは他のメッセージサービスも完全には実現できていない。

共有手続きプラットフォームに参画する企業は、JCBや東京海上日動、ニッセイ、野村証券、三菱UFJ銀行など多岐にわたる。

企業の公式アカウントは、携帯3社それぞれの審査を受けることでサービスを開始できる。審査を通過し、認証を受けた企業アカウントは 「認証済みマーク」 がアカウント名の横に入る仕組み。

企業の公式アカウントとのメッセージのやりとりはチャットボットが基本となりそうだが、各社担当者と直接メッセージをやりとりすることも可能だという。ユーザーは、画像とテキストを組み合わせたリッチカードを企業から受信することで、お店の予約や商品選択が可能。また、簡単に返信できるように企業から 「アクションボタン」 が送信されることがあり、ユーザーはそれに対して1タップで返信することも可能だ。

ソフトバンク株式会社の丹波廣寅氏

同機能を使用する場合、まずはスマートフォンに 「+メッセージ」 をインストールし、各公式アカウントを登録する必要がある。登録はとても簡単で、公式アカウント画面から検索してアカウントを探す、あるいは各社のWEBサイトやQRコードから登録することも可能だ。

同機能は2019年5月以降に提供が開始される予定で、最も提供が早いのはKDDI(au)の2019年5月以降、NTTドコモとソフトバンクは2019年8月以降となっている。

「+メッセージ」 は、GSMAで世界的に標準化されているRCS (Rich Communication Service) に準拠したメッセージサービスです。お客さまがメッセージを送受信する相手先の携帯電話事業者を意識することなく快適に利用できるよう、携帯電話番号だけでメッセージのやりとりができるコミュニケーションを豊かにするサービスとして、2018年5月に提供を開始しました。