パスポートの新規発行および更新手続きが、オンライン上で可能になる。
20日の参院選本会議にて、改正旅券法が全会一致で可決・成立。これにより、パスポートの新規発行および更新手続きをオンライン化できるようになった。
改正旅券法は、パスポートに関する国際的な動向やテクノロジーの進化を踏まえて、パスポートの信頼性を維持しつつ、利用者の利便性の向上およびパスポート関連事務の効率化を行うため、既存の旅券制度の見直しを図るためのもの。政府が進める行政手続きのデジタル化の一環として行われ、パスポートの申請手続きを紙媒体で行うこれまでの規定を見直し、新たにオンラインでも可能にする。
従来のパスポートの新規発行および更新の手続きは、住民登録がある都道府県の窓口にて、本人確認書類等を添えて申請書を提出する必要がある。
なお、オンライン申請が可能になるのは、まずはパスポートの更新手続きや紛失時の手続きから。今年度後半の実現を目指しているとのこと。新規発行に関しては戸籍謄本などの原本が必要なため、戸籍の電子化を進めてからとなる予定。2024年までの実現を目指している。
また、出入国印などを押す 「査証欄」 が足りなくなった際に、ページを追加する 「増補」 の手続きは廃止される。その代わりに使用しているパスポートと同じ有効期限をもった新たなパスポートを通常よりも安く発行できる制度を新たに作る予定だ。
(ソース:TBS NEWS/画像:フリー写真素材ぱくたそ )