今月13日〜15日にかけて千葉幕張市の幕張メッセで開催された「Inter BEE 2024」において、Other World Computing (OWC) がブースを出展。Thunderbolt 5に対応したアクセサリを含む、多数の製品展示を行った。
最大の目玉は、やはり最新のThunderbolt 5に対応したアクセサリ製品。「OWC Thunderbolt 5 Envoy Ultra SSD」や、今後発売予定の「OWC Thunderbolt 5 Hub」など実機に触ることができた。
OWCがThunderbolt 5対応アクセサリなど展示
Thunderbolt 5は、最大80Gbps (10,000MB/s) の双方向帯域幅を持つほか、8K映像のデュアル送信、最大240W出力による高速な電力供給に対応する。今月半ばに発売したMac miniやMacBook Proが同規格をサポートしたことが話題となったが、Windows PCでも「Razer Blade 18」など徐々にThunderbolt 5をサポートするデバイスが登場しつつある。
「OWC Thunderbolt 5 Envoy Ultra SSD」は、Thunderbolt 5を利用し最大6000MB/sの転送に対応するポータブルSSDだ。バスパワー駆動が可能なため、MacやPCに接続するだけで動作させることが可能だ。
筐体には、放熱・耐久性に優れるアルミ合金を採用した。防塵・防水に対応したタフネス仕様。ファンレス構造ではあるものの、スリットなど入れており放熱性を高めているようだった。
容量は2TBと4TBの2種類が用意されており、価格はそれぞれ63,790円、98,990円だ (どちらも税込) 。
「Inter BEE 2024」のOWCブースでは、本製品の実機デモということで実際の転送速度を計測することができた。写真のとおりWRITEが5432MB/s、READが7055MB/sと従来のThunderbolt 4では実現できない高速なデータ転送が可能であることを示していた。Macに内蔵されているSSDよりも高速に転送できているのが驚きだった。
「OWC Thunderbolt 5 Hub」は、Thunderbolt 5ポートから3つのThunderbolt 5ポート、1つのUSB Type-Aポートを増設可能なドッキングソリューション製品だ。
最大80Gbpsの双方向通信によって、前述の「OWC Thunderbolt 5 Envoy Ultra SSD」のような6,000MB/sを超えるような外付けSSDのデータを転送することが可能。映像出力は8K60Hz x3に対応。電力供給は最大140Wに対応する。
ホストデバイスとの接続用のコネクタは製品背面側に位置するため、ホストデバイスと繋ぐケーブルがデスク上で邪魔になることはない。また、筐体天面のOWCロゴは「眩しい」というユーザーの声を受けて光らない仕様になっており、代わりに底面に電源のLEDインジケーターが搭載されるようになっている。
デバイス側面に搭載されている電源ボタンについては、現状何のために搭載されているか不明であるとのこと。本製品の展示は今回の「Inter BEE 2024」が世界初となっており、サンプル機も出展前日に到着したばかりとのことで詳細がわかっていないとのことだった。発売する頃には詳細が明らかになっているものと予想される。
MacにThunderbolt 5が搭載されるようになったことで、OWCの「Thunderbolt 5 (USB-C ) Cable」は販売数を伸ばしているとのこと。
AppleのThunderbolt 5ケーブルは9,980円(税込)/1mなのに対して、OWCの場合は0.3mで3,660円、0.8mで4,460円、1.0mで6,370円であるため、コストパフォーマンスの面からOWCの製品が選ばれているとのことだった。OWCの製品ということで品質は高いため、Thunderbolt 5ケーブルをお求めの方はぜひ本製品を購入してみてはどうだろうか。
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