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言葉を失ったふたりが紡ぐ、手作りの冒険。『Out of Words』が2026年登場へ

Epic Games Publishingは、Summer Game Fest 2025にて、2人協力型の横スクロールアドベンチャー『Out of Words』を正式発表した。

本作は、WiredFlyとKong Orange、そして詩人Morten Søndergaardのコラボレーションにより生まれた、完全ハンドクラフトのストップモーションゲーム。対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Epic Games Store)で、リリースは2026年を予定している。

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ハンドクラフトと詩が交差する、手作りの言葉の冒険『Out of Words』

『Out of Words』は、視覚的にも物語的にも極めて異色のタイトルだ。登場するキャラクターや背景はすべて手作業で作られ、フレームごとに撮影されたストップモーション・アニメーションとしてゲーム内に組み込まれている。

シナリオは、デンマークの詩人Morten Søndergaardの作品世界に基づいており、「言葉を失ったふたり」が主人公。名前を失い、口を失ったKurtとKarlaは、色彩豊かな言葉の世界「Vokabulantis」をさまよう。そこでは、感情や思考そのものが崩壊しつつあり、ふたりは「最初に手をつなぐ瞬間」のような繊細な関係性のなかで、世界の再構築を試みる。

『Out of Words』のゲームプレイは、言葉を失ったキャラクター同様、非言語的なコミュニケーションに重きを置いているようだ。クロスプラットフォームに対応したオンライン協力プレイまたはローカルの2人プレイで、物理法則を無視したパズルやアクションをふたりで乗り越える。重力を反転させたり、巨大な粘土の腕に捕まってスリングショットのように飛ぶなど、アニメ的かつ戦略的な仕掛けも満載だ。

見た目のかわいさとは裏腹に、ゲーム全体には不穏さと詩的な静けさが流れており、プレイヤー間の信頼やタイミングがゲームの根幹となっている点もユニークだ。

発表時点では具体的な発売日は未定だが、公開された映像は、プロジェクトがすでに高い完成度に近づいていることがうかがえる。

(画像:Summer Game Fest)