小島プロダクションは9月23日、設立10周年を記念したイベント「Beyond The Strand」を開催し、開発中の新作『OD』の最新ティザートレーラーを公開した。約3分間の映像では、ホラー要素を前面に押し出した独自の世界観が初めて実機映像として披露されている。
不気味な扉とロウソク、そして迫るKNOCK (ノック)
映像はソフィア・リリス演じるキャラクターが赤い扉を開く場面から始まる。彼女が一本ずつロウソクに火を灯すと、赤ん坊の泣き声を思わせる音や不気味なノック音が響き渡り、場面は緊張感を高めていく。最後には背後から迫る謎の存在に襲われるシーンで締めくくられるなど、強烈な印象を残している。
その演出は、小島監督がかつて手がけた『P.T.』を思い出させるが、今回の『OD』は「恐怖の閾値を試す」ことをテーマに、映画とゲームの境界を揺さぶる作品になるという。サブタイトル「KNOCK」は、恐怖体験を象徴する要素のひとつになるようだ。なお、『OD』はXbox Game Studiosと協力して開発されており、アンリアルエンジン5を採用している点も特徴だ。
イベントには、Microsoft Gaming CEOのフィル・スペンサーも登壇し、「『OD』は大胆でユニーク、そして間違いなくコジマプロダクションの作品だ。我々は技術的に深く支援しており、開発はすでに順調に進んでいる」と語った。
キャストにはソフィア・リリス、ハンター・シェイファー、ウド・キアといった実力派俳優陣が参加。さらに、映画『ゲット・アウト』などで知られるジョーダン・ピール監督もクリエイティブパートナーとして関わっており、ゲーム以外の形で “OD体験” を拡張する役割を担うようだ。
リリース時期はまだ明かされていないが、映像からは本作がホラーゲームの新たな挑戦となることは間違いない。小島監督が次にどんな驚きを仕掛けてくるのか、引き続き注目が集まる。
(画像：KOJIMA PRODUCTIONS)
