Nothing、「Nothing Phone (3a)」シリーズ正式発表。Snapdragon 7s Gen 3搭載の新型ミドルレンジスマホ 〜 無印とProの違いとは

英Nothing Technologyは、同社Nothingブランドから新型スマートフォン 「Nothing Phone (3a)」 シリーズを正式発表した。スペイン・バルセロナで開催されている 「MWC 2025」 でのお披露目となっており、日本での展開時期についてはまだ未定となっているが、公式サイトで同モデルに関する言及があることから、国内における販売情報については今後明らかになるものと予想される。

「Nothing Phone (3a)」 シリーズは、昨年3月に発売した低価格スマートフォン 「Nothing Phone (2a)」 の後継モデルとして登場する。「Nothing Phone (3a)」 および 「Nothing Phone (3a) Pro」 の2機種を展開し、上位の 「Phone (3a) Pro」 にはより性能の高いカメラを搭載する。

画面は6.77インチのフレキシブルAMOLEDを搭載。解像度はフルHD+、リフレッシュレートは120Hz。画面輝度はHDR輝度が1,300ニト、ピーク輝度が3,000ニトで、タッチサンプリングレートは標準で480Hz、ゲームモードでは1,000Hzに対応する。

また、筐体右側面にはEssential Keyという新たなボタンが搭載される。これは、Essential Spaceにすぐアクセスできるボタンとして機能する。Essential Spaceは、メモ/アイデア/インスピレーションのためのAIを活用したハブとなっており、コンテンツの記録や振り返りの手間を省き、まるで “第二の記憶” のように情報をキャプチャし、処理し、保存することができる。

Essential Keyを押すとコンテンツをキャプチャしてEssential Spaceに送信でき、長押しで音声メモを録音、ダブルタップで保存済みのコンテンツ一覧にアクセスできる。

Essential Spaceは、「Phone (3a)」 「Phone (3a) Pro」 を購入したすべてのユーザーが早期アクセス版として利用できる。早期アクセスでは、カメラキャプチャ、スマートコレクション、フォーカス検索、フリップして録画など、今後数か月以内にリリースされる予定の機能を含むすべての機能を体験可能だ。

内蔵するSoCは、Qualcomm製ミドルレンジ向け 「Snapdragon 7s Gen 3」 を採用。メモリ容量は最大12GB、ストレージ容量は最大256GB。

バッテリー容量は5,000mAhで、50Wの有線充電に対応する。フル充電にかかる時間は約56分、19分の充電でバッテリー残量を50%まで回復させることができる。また、ワイヤレス充電もサポートするほか、スマートフォンの背面で他デバイスを充電できるリバースワイヤレス充電もサポートする。

▼ Phone (3a) とPhone (3a) Proの比較

Nothing Phone (3a)Nothing Phone (3a) Pro
ディスプレイ6.77インチ フルHD+ AMOLED
輝度HDR輝度 1,300nits / ピーク輝度 3,000nits
リフレッシュレート120Hz
タッチサンプリングレート1,000Hz
チップセットSnapdragon 7s Gen 3
RAM最大12GB (仮想RAMで最大20GB)
ストレージ最大256GB
OSAndroid 15ベースのNothing OS 3.1
OSアップデート保証3年間
セキュリティアップデート6年間
バッテリー5,000mAh
充電50W有線充電 (19分で50%、56分でフル充電)
通信5G / 4G LTE / Wi-Fi 6 / Bluetooth 5.3 / NFC
防塵・防水IP64
Glyph Interface搭載
Essential Key搭載 (AI機能・音声録音・タスク作成)
メインカメラ・50MP (メイン)
・8MP (超広角)
・50MP (望遠)
・50MP (メイン)
・8MP (超広角)
・50MP (望遠 / ペリスコープレンズ)
光学ズーム2倍3倍 (OIS搭載)
フロントカメラ32MP50MP
eSIM対応
価格・8+128GB:£329 / €329 / ₹24,999
・8+256GB:₹26,999
・12+256GB:£379 / $379 / €379
・8+128GB:₹29,999
・8+256GB:₹31,999
・12+256GB:£449 / $459 / €459 / ₹33,999

「Phone (3a)」 「Phone (3a) Pro」 の違いはカメラの性能にある。まずはリアカメラ。両モデルとも5000万画素のメインカメラ、800万画素の超広角カメラ、5000万画素の望遠カメラを搭載しているものの、光学ズームの倍率は 「Phone (3a)」 が2倍、「Phone (3a) Pro」 が3倍に対応する。なお、後者のモデルのみ光学式手ブレ補正を備えたペリスコープ方式の望遠レンズを搭載しており、よりキレイな望遠写真を撮影することが可能だ。

フロントカメラは、「Phone (3a)」 は3200万画素なのに対して、「Phone (3a) Pro」 は5000万画素のものが搭載される。

防塵・防水性能は、IP64相当に準拠。通信は4G LTE/5G、Bluetooth 5.3およびWi-Fi 6をサポート。なお、SIMはeSIMをサポートする。

OSは、Android 15ベースの 「Nothing OS 3.1」。3年間のAndroid OSアップデートと6年間のセキュリティアップデートが保証されている。

カラーラインアップは、「Phone (3a)」 がブラック/ホワイト/ブルーの3色展開。「Phone (3a)」 はグレー/ブラックの2色展開。

メモリ容量、ストレージ容量の組み合わせ、価格は以下のとおり。

Nothing Phone (3a)

  • 8+128GB:£329 / €329 / ₹24,999
  • 8+256GB:₹26,999
  • 12+256GB:£379 / $379 / €379

Nothing Phone (3a) Pro

  • 8+128GB:₹29,999
  • 8+256GB:₹31,999
  • 12+256GB:£449 / $459 / €459 / ₹33,999

「Phone (3a)」 は、グローバルでは本日3月4日より予約注文することが可能。「Phone (3a) Pro」 は3月11日から注文可能となる予定だ。

日本における販売時期は未定。今後の続報に期待となる。

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(画像:Nothing)

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