当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「Nothing Phone (3)」正式発表。背面LEDがドット画面に変更、3眼5000万画素カメラも搭載したフラッグシップモデル

英Nothingは現地時間7月1日、同社の最新フラッグシップスマートフォン「Phone (3)」を正式発表した。英国では現地時間7月4日から予約受付が始まり、価格は799ポンド(約15万8000円)から。発売は7月15日を予定している。

なお、Nothing Japanによると、日本での販売は「今夏を目途に案内予定」としており、国内展開の詳細については今後の発表を待ちたい。

スポンサーリンク

プレミアム仕様と「Glyphマトリックス」など新機能を詰め込んだNothingの集大成

Nothing Phone (3)は、同社にとって初となる本格的なフラッグシップスマートフォン。背面に「Glyphマトリックス」と呼ばれるドットディスプレイを新たに搭載したほか、5,000万画素のトリプルカメラやSnapdragon 8s Gen 4を搭載しているのが大きな特徴だ。

最も注目すべきは背面に新たに搭載された「Glyphマトリックス」だ。これまでのNothing Phoneシリーズには、通知や着信に応じて特定のパターンで点灯・点滅する「Glyph Interface」と呼ばれる背面のLEDライト群を搭載していたが、これを刷新し、新たに「Glyphマトリックス」と呼ばれる25×25のドットディスプレイを搭載した。

Glyphマトリックスには、通知や時計、コンパス、アニメーションなどの情報表示ができるほか、じゃんけんなどの簡単なゲームにも対応。単なる通知演出にとどまらず、視覚的な表現力が大きく向上している。

背面の右側中央には、タップや長押しに対応する物理ボタンが組み込まれており、ユーザーはこれを使ってGlyphマトリックスに表示する情報を変更したり、ゲームのプレイが可能。また、Glyphマトリックス向けのSDKも開発者向けに公開され、今後はサードパーティによる機能追加や表現の拡張が期待される。

背面デザインにはこれまでと同様、クリアパネルや直線・曲線・円形のモチーフを継承しつつ、プレミアム素材として指紋が付きにくいアルミフレームを採用。IP68相当の防水防塵性能を新たに獲得した点も進化のひとつだ。本体サイズは高さ160.60 x 幅75.59 x 8.99mm、重量は218g。

カメラ構成は、5000万画素の広角(OIS対応)、5000万画素の望遠(ペリスコープ、光学3倍ズーム、OIS対応)、5000万画素の超広角(視野角114°)の3眼構成。フロントカメラも5000万画素で、動画撮影中には専用のインジケーターライトが点灯する。よく使うカメラの設定をプリセットとして保存でき、画面をスワイプすることで簡単に切り替えが可能となっている。

画面は6.67インチ(解像度1260×2800)のフレキシブルAMOLEDで、最大120Hzのリフレッシュレート、ピーク輝度は4500ニトと高性能を誇る。ベゼルは1.87mmとPhone (2)よりも18%スリム化しており、より没入感を高めている。

SoCは、Snapdragon 8s Gen 4を搭載。現在のQualcommのSoCのラインアップのなかで最上位の「Snapdragon 8 Elite」には及ばないが、昨年のPhone (2)に比べてCPU性能が36%、GPU性能が88%、AI性能が60%向上しているという。RAM+ストレージは12GB+256GBと16GB+512GBの2種類の構成を用意。

OSはAndroid 15をベースにしたNothing OS 3.5を採用し、今後はAndroid 16ベースのOS 4.0の提供も予告されている。

本体側面には「Essential Key」を搭載。1回押しで画面をキャプチャでき、長押しで音声の録音が可能。2回押しで「Essential Space」が起動し、気になるコンテンツの整理や要約、アクション提案を自動で行う。また、画面の下からのスワイプで呼び出せる「Essentialサーチ」では、連絡先やアプリ、天気、スポーツスコアなどあらゆるものを検索できる。

バッテリー容量は5150mAhで、65Wの急速充電とQiによる最大15Wのワイヤレス充電、5Wのリバースワイヤレス充電に対応。生体認証は画面内指紋センサーを採用する。

カラーはブラックとホワイトの2色展開で、12GB+256GBモデルが799ポンド/ユーロ/ドル、16GB+512GBモデルが899ポンド/ユーロ/ドルとなる。

関連リンク

(画像:Nothing)