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Niantic、ARコンテンツが現実の物体に回り込むデモを公開 今年後半に独自ARプラットフォームをサードパーティーに提供

現地時間28日、IngressやポケモンGOを開発するNianticは、独自のARプラットフォーム「Niantic Real World Platform」をサードパーティー向けに提供予定であることを発表した。

「Niantic Real World Platform」は、Nianticが持っている機械学習技術を応用し、ARコンテンツが現実世界にある物体の後ろに回り込んだり、上に乗ったりすることで、よりリアルなAR体験が可能になるプラットフォームだ。

このプラットフォームがどんなものかを知ってもらうため、Nianticは日常の風景を「ピカチュウ」が走り回るデモを公開。通常のARではピカチュウが人や物の上に重なってしまっているのに対し、「Niantic Real World Platform」では機械学習により人や物との位置関係が計算され、ピカチュウが人や物の後ろにきちんと回り込む様子が映し出されている。

また、同プラットフォームではマルチユーザーによるAR体験ができるように開発が進められており、一番の障害であるユーザー間の処理の遅延を解決する独自のARネットワーキング技術も取り入れられているとのこと。

レンダリングはまだ完全ではないようで、まだまだ荒削り感もある。NianticのCEOであるジョン・ハンケ氏は、昨日サンフランシスコで行われた本社会議で記者団に「これは実験的な概念実証である」と語っており、まだ技術は確立していないものとみられる。

ただし、今年後半には同プラットフォームを選ばれた少数のサードパーティーに提供予定であるとのこと。詳細な情報が知りたい場合、こちらからメールアドレスを入力してサインアップすることで、開発者向けのニュースを入手できるとのことなので、興味のある開発者の方々はぜひ登録していただければと思う。

[ via The Verge ]