NHKは2025年10月1日、放送とインターネットを統合する新たなオンラインサービス「NHK ONE」をスタートさせる。
同サービスは、同年10月に施行される改正放送法によって、放送と並んでインターネットでの番組配信等が公共放送としての「必須業務」に位置づけられることを受けた対応となる。今回は、ローンチに先がけてサービス名とロゴを発表したかたちだ。
「NHK ONE」10月1日スタート。「NHKプラス」「ニュース・防災」などを統合したワンストップ型サービス
「NHK ONE」は、従来の「NHKプラス」や「ニュース・防災」など個別のネットサービスを統合したワンストップ型のインターネットプラットフォーム。
総合テレビとEテレの同時配信に加え、1週間の見逃し配信、ニュースの記事・動画提供などをWEBおよびアプリで提供する。スマートフォンやPCに加え、ネット対応テレビにも対応し、「今、見たい・知りたい」にシームレスに応える構成を目指す。
新体制では、アプリ群も大幅に再編される。NHKはこれまで「NHKプラス」「ニュース・防災」「for School」「語学」「ラジオ」と分かれていたサービスを、「NHK ONE」開始に合わせて整理し、後継アプリ群として再ローンチする。なお、「NHKプラス」「ニュース・防災」「for School」の3アプリについては、10月1日以降、後継アプリの新規ダウンロードが必要となる。
注目すべきは、ネット対応テレビ向けの後継アプリで、これまで未対応だったリアルタイムの同時配信機能が実装される点だ。従来は、見逃し配信のみに対応していたが、放送と同等のリアルタイム体験が可能となることで、居間のテレビにおいても「ネット経由」でNHKを視聴できるようになる。なお、お気に入り番組の登録機能や家族単位の利用設定など、パーソナライズ性を高めた機能が用意されるとのことだ。
サービスは、既存のNHK受信契約者であれば追加料金なしで利用可能。NHKプラス利用者に対しては、スムーズな移行を支援するガイドも提供される予定だ。
詳細なサービス仕様やインターフェース、アプリの実装内容については2025年7月中に公表予定としている。
(画像：NHK)