マウスコンピューターの 「親子パソコン組み立て教室」 見学レポ。飯山工場で小学生たちが自分のPCを作る

7月29日、マウスコンピューターは同社の飯山工場 (長野県飯山市) にて 「2023年度 親子パソコン組み立て教室」 を開催した。

同イベントは、実際にマウスコンピューターのPCの組み立てが行われている飯山工場にて、全国の小学6年生とその保護者(2名1組)の親子ペアが、自身の用途に合わせたPCを組み立てる参加型イベント。新型コロナが5類に移行したことを受け、4年ぶりに開催された。

今回、筆者はマウスコンピューターの飯山工場を訪れ、「親子パソコン組み立て教室」 で参加者の皆さんが実際にPCを組み立てる様子を取材することができた。当記事ではその様子をレポートしたいと思う。

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4年ぶりの 「親子パソコン組み立て教室」 が飯山市で開催

マウスコンピューターの 「親子パソコン組み立て教室」 は、コロナ禍前の2010年から毎年開催されていた夏休みの恒例イベント。2020年〜2022年は新型コロナの感染拡大により中止されていたため、今年は4年ぶりの開催となった。

「親子パソコン組み立て教室」 は、マウスコンピューターの特徴であるBTO (Build to Order=受注生産) を利用し、参加者自身が用途に合わせたPCをカスタマイズし、自分たちの力で組み立てることを目的としている。

参加できるのは全国の小学校6年生とその保護者の方の2名1組で、参加者は自身がカスタマイズしたPCを通常の3割引の価格で購入できる。実際の工場でPCを組み立てられる貴重な機会ということで、全国から多くの応募が集まったとのことだったが、今年は31組が参加した。

組み立て教室は午前の部と午後の部で構成されており、筆者は午後の部を取材させてもらった。

まずは参加者が全員集まったところで、工場内に用意された特設スペースで開校式が開催。マウスコンピューター代表取締役社長・小松永門氏と、飯山市市長・江沢岸生氏から挨拶があった。

小松社長は、「イベントを通してものづくりの楽しさを感じてもらいたい」 とし、組み立てる工程だけではなく、部品を集める前準備から、作り終わった後の検査や梱包まで、すべての工程を 「ものづくり」 として体験してもらいたいと話した。

江沢市長からは、飯山市の魅力についてのお話があった。飯山市は、唱歌 「故郷 (ふるさと) 」 の作詞を担当した長野県出身の作詞家・高野辰之氏の故郷でもあり、まさにあの歌の雰囲気が飯山の持ち味だとし、「パソコンの組み立てで悪戦苦闘したあとは、ぜひ飯山で楽しんで帰っていただければ」 と話した。

小松社長と江沢市長からの挨拶のあとは、今回の組み立て教室の一日校長を務める高橋和樹氏が登場。「みんなで楽しい思い出を作ろうね!」 と子どもたちに呼びかけたあと、「親子パソコン組み立て教室、スタートでチュー!」 と決めポーズを披露してイベントがスタートした。

参加者の方々に今回の組み立て教室に参加した理由や経緯を聞いたところ、やはり多くが、お子さんから 「やりたい!」 という意思表示があったことが理由であるという。夏休みというタイミングも重なり、自由研究や思い出づくりとして参加を決定したと話してくれた方が多かった。自分で組み立てたPCということもあり、長く大事に使ってくれればいいな、と話してくれた親御さんもいた。

参加者たちは、まずは組み立てに必要なパーツを倉庫内から集める 「ピッキング」 作業を実施。組み立て予定のPCに必要なパーツはすべてタブレットに表示されるため、棚の位置などを確認し、台車付きコンテナをガラガラと押しながらパーツをピックアップしていく。

倉庫内には、シリアル番号を読み込むことで必要なパーツの棚が光る 「デジタルピック」 も用意されている。パーツを取ったらライトを消して、またパーツを取ってライトを消して、を繰り返すことで、正しいパーツを漏れなく集めることができる。シリアル番号を読み込んで棚が光ると、参加者からは 「おお〜」 と声が上がっていた。

パーツをすべて集めたら、コンテナを持って組み立て会場がある第1工場へ。組み立て会場では、実際に工場作業員の皆さんが使っている作業机を1組1台ずつ借りて、組み立てを実施していく。

組み立ての前には一度参加者全員がディスプレイの前に集まり、パーツの取り扱い方や組み立て方を勉強。パーツの中で触ってはいけないところ、正しい持ち方などを一通り学んだら、いよいよ作業机に戻って組み立て作業がスタートした。

今回の組み立て教室では、1組に1人は実際に工場で組み立て作業を実施しているマウスコンピューターの作業員がついて作業をサポートするため、参加者たちも比較的スムーズに作業を進められていたようだ。

参加者たちの多くが苦戦していたのが、PC内部に組み込む無線LANユニット。取り付けがなかなかうまくいかず、この作業でちょっぴり疲れてしまった人もいたようだ。

組み立てが完了したら、PCがきちんと起動するかどうかをテストするための検査場へ。筆者もドキドキしながらテストの様子を伺っていたが、多くの人が正しく起動できてホッと胸を撫で下ろしていた。

起動確認後は、PCケースを閉じて各種シールを貼り付けて組み立て完了だ。組み立てが完了した人は、イベントの最初に集まった特設スペースで一日校長から修了証書を手渡され、完成したPCと一緒に記念写真を撮影してもらっていた。

記念写真の撮影後、完成したPCを自分で梱包したらすべての工程が完全終了。組み立て教室に参加したみなさん、お疲れ様でした!

梱包の際に使う段ボールテープや箱に貼られるロゴ入りシールは、マウスコンピューター創業30周年記念の特別仕様のものになっていた。梱包が終わったあとには、参加記念としてロゴ入りシールをもう1枚もらって嬉しそうにしていた参加者もいた。

ちなみに、これらの特別仕様の段ボールテープやロゴ入りシールは、今回の親子パソコン組み立て教室で一般に先駆けて提供されたものになっていて、通常の配送用には近日中より提供される予定とのこと。

親子パソコン組み立て教室は、コロナ前の2010年から毎年開催されていたイベントということで、来年も今年に続いて実施される可能性が高い。現在小学5年生のお子さんがいらっしゃるお家の方は、ぜひ来年の参加を検討してみてはどうだろうか。

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