
マウスコンピューターの法人向けブランド 「MousePro」 は、耐久性とメンテナンス性を両立したミニタワーデスクトップPC 「MousePro BPシリーズ」 を発表した。ラインアップは用途や予算に応じて選べる4機種。いずれもビジネス環境での長期運用を想定した設計が特徴だ。
本シリーズは、物理的な可動部や不要なベイ類を極力排除し、筐体パーツそのものを簡素化することで故障リスクを最小限に抑えた。
また、現場での取り回しやすさに配慮し、光学ドライブは必要最低限を搭載しつつ、スリムタイプの増設にも対応。結果として、無駄を削ぎ落としたスマートな筐体に仕上がっている。
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フロントに集約されたインターフェースと、徹底した排熱設計

MousePro BPシリーズの設計で目を引くのは、インターフェースをフロント中央にまとめた構成だ。前面に集約することで接続性を高めると同時に、背面に手を回す煩わしさを排除している。さらに、この配置はホコリの侵入を防ぐという副次的な利点も持ち、結果として製品の耐久性向上にも貢献する。
排熱に関しても、MouseProらしいこだわりが見える。内部温度の変動はパフォーマンスの安定性に直結するため、前面には吸気スリットを、背面には排気ファンを備えるなど、エアフロー設計を最適化。ケース全体で熱を効率的に逃がす構造を取り入れている。
筐体内部には、現代の業務環境で使用頻度が下がった5インチおよび3.5インチベイを廃止。代わりに、必要最低限のドライブスペースと高密度設計によって、従来モデルよりも設置面積を抑えることに成功している。限られたデスクスペースでも導入しやすい点は、リモートワークやサテライトオフィスといった分散型ワークスタイルとの相性も良い。


構成の柔軟性も、法人導入を想定したシリーズならではのポイントだ。CPUは、第14世代インテル Coreプロセッサーのi3 (14100)、i5 (14400)、i7 (14700)、i9 (14900) から選択可能で、用途に応じた最適なスペック構成を実現可能。メモリやストレージのBTOにも対応しており、社内システムとの整合性を取りながら導入できる。
たとえば、上位モデル 「MousePro BP-I9U01」 では、Core i9-14900、16GBメモリ (8GBx2/デュアルチャネル)、256GB (NVMe SSD) を標準構成として採用する。価格は225,280円(税込)。
MouseProは、エンタープライズに特化したPCメーカーが希少となるなかで、国内製造と法人サポートを前提としたプロダクト戦略を一貫して維持してきた。BPシリーズもその延長線上にある製品として、特に 「壊れないこと」 「迷わず接続できること」 「設置しやすいこと」 といった、IT管理者や現場スタッフが必要とする要素を詰め込んでいる。
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(画像提供:マウスコンピューター)