当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

DAIV 6H レビュー|16型ノートPCなのに薄型・軽量、持ち運びも現実的な高性能モデル

2022年7月、マウスコンピューターは、同社クリエイター向けPCブランド 「DAIV」 から、16型ノートパソコン 「DAIV 6」 シリーズを発売した。

本製品は、マグネシウム合金と4辺ナローベゼルデザインを採用し、薄型&軽量を実現した16型ノートパソコン。DAIVが展開していた 「DAIV 7N」 の性能と、継続で展開している 「DAIV 5N」 のコンパクトさを融合したモデルになっている。

データチェックや簡単な編集作業ができる 「DAIV 6P」 をはじめ、イラスト制作や画像編集作業向けとなる 「DAIV 6P-RT」 、RAW現像や動画編集作業向けの 「DAIV 6N」 、4K動画の編集に最適な 「DAIV 6H」 の4モデルがラインナップ。上位モデルになるにつれてより上位のCPUやグラフィックスが搭載される。

今回、マウスコンピューターから上記4モデルのうち 「DAIV 6H」 の実機をお借りし、性能を確かめてみることができたので、詳細についてレビューをお届けする。

スポンサーリンク

デザイン

天面部分には 「DAIV」 のロゴが印字

DAIV 6Hのボディは、4種類用意されている 「DAIV 6」 シリーズで共通していて、マグネシウム合金と4辺ナローベゼルデザインを採用。シンプルでビジネス用途に適した見た目に仕上がっている。

軽量で強度の高いマグネシウム合金をボディに採用したことで、安心かつ気軽に持ち運ぶことができるのが特徴。表面はスベスベしていて指紋がつきにくく、画面の開閉時などに指紋がベタベタとついて見た目を損ねてしまうことはほとんどない。

正面から見たときの薄さにビックリ

本製品は「DAIV 6」 シリーズの最上位モデルではあるものの、厚み18.5mm、重量約1.65kgと薄型・軽量を実現。クリエイター向けのノートPCというと、ぽってりと厚くて重く、持ち運びはほぼできないイメージが強いかもしれないが、DAIV 6Hは薄くてカバンに入れやすい上に、重量も16型にしてはかなり軽量のため、持ち運んで使うことも十分に視野に入ってくるはずだ。

ちなみに、本製品はACアダプタも約323gと従来のものから大幅に軽量化されており、BTOで0.2mの短いケーブルを選べば約47gとさらに軽くできる。

「今日は荷物が多いからACアダプタは置いていこう」 と外出した日に限って意外と作業量が多く、バッテリーが足りなくなって困ることが多いもの。これほどの軽さなら常に持ち歩いても負担にならないため、外出時には常に持ち歩いても良いくらいだ。

本体を開くと、16型のノングレア液晶が搭載されている。解像度は2,560×1,600 (WQXGA) で、画面占有率は91%だ。sRGB比で約100%の広色域に対応しているため、外部ディスプレイを用意せずとも正しい色味でコンテンツを編集可能。

アスペクト比は16:10と、一般的な16:9のフルHDディスプレイよりも縦長になっていて、画面下部にメニューバーやタスクバーなどを表示しながらもフルHDの作業領域を確保できる。また、ナローベゼルのおかげで作業に集中しやすいというメリットも。

キーボードはテンキー付きの日本語キーボードで、一般的なデスクトップパソコン用キーボードと同等の約19mmのキーピッチを確保。キーストロークは約1.2mmで、文書作成など長文をタイピングするときにも使いやすい。白色のLEDバックライトも搭載されているため、暗いカフェなどでの作業も快適だ。

キーボード下のトラックパッドは、約154×100mmの大型タッチパッドを搭載していて、4本指でのマルチジェスチャに対応する。

タッチパッドの左右上部にあるLED部分をダブルタップすることで全面もしくは右半分だけの操作を無効化できるため、タイピング時にタッチパッドに手が当たって文字カーソルが別の場所に行ってしまった、という事故を防ぎやすい。

それぞれ、左上LEDのダブルタップで全面無効、右上LEDのダブルタップで右半分だけを無効化できる。ちなみに、右半分だけを無効化しているときは右側のクリックが左クリックとして認識される仕様だ。

側面は手前になるにつれて薄くなるくさび形の形状が採用されていて、薄さをさらに強調している。

搭載コネクタは左側面がUSB 3.1 (Type-C)、USB 3.0 (Type-A)、SDカードリーダー (UHS-I対応) 、3.5mmオーディオジャック、右側面にはHDMI、USB 3.0 (Type-A)、Thunderbolt 4と電源アダプタ用のコネクタがそれぞれ1個ずつ搭載されている。

USB Type-CとHDMI、Thunderbolt 4ポートは、いずれも4Kでの映像出力に対応。3つを併用すれば、本体液晶+3枚のディスプレイで最大4画面のマルチディスプレイ環境が構築可能だ。

背面には排熱用スリットが搭載

スポンサーリンク

パフォーマンス

今回お借りしたレビュー機は 「DAIV 6H」 の標準モデルで、具体的なスペックは以下。

プロセッサ Intel Core i9-12900H
グラフィック GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPU (8GB)
RAM 32GB
SSD 1TB

Intel Core i9-12900Hは、高性能と電力効率を高めた2種類のコアが搭載されたハイブリットアーキテクチャーとなっていて、高いシングルコア・マルチコア性能を持つ。

CPU性能のチェックのため、CINEBENCH R23を使ってベンチマークスコアを計測してみた。計測の結果、シングルコアスコアは1894、マルチコアスコアは15059だった。

実際に画像・映像編集アプリなどの重めのアプリを起動して動作させてみたところ、サクサクと快適に動いていたことから、クリエイティブな作業をする上では十分な性能を持っていると言えるだろう。

また、3D Mark (Time Spy) でGPUのベンチマークスコアを計測してみたところ、結果は8504。GPU性能が重要になる作業はもちろん、レイトレーシングに対応した3Dゲームもプレイできる性能だ。PCゲームをプレイする人は、仕事用とゲーミング用の2台のPCを用意せずとも、DAIV 6Hが1台あるだけでどちらも実現できると考えることもできるのではないだろうか。

SSDの読み込み・書き込み速度は 「CrystalDiskMark」 で計測した。結果は読み込みが3318MB/s、書き込みが3273MB/s。

ただし、上記は標準搭載の1TB SSDの結果で、より高速なストレージが欲しいなら、BTOでPCIe 4.0に対応した爆速SSDを搭載することもできる。用途に応じてカスタマイズしていただければと思う。

まとめ

今回レビューした 「DAIV 6H」 は、従来までのDAIVシリーズの良さを引き継ぎつつ、さらに便利な機能などが搭載されたことで、一段上の使いやすさを実現したモデルだ。

16型の大型ディスプレイは画面を広々と使える上に、色味も正しく表示できるため、クリエイティブな作業をするのに適している。

画像・映像編集など重めの作業も高性能なプロセッサやグラフィックのおかげで快適そのもので、プライベート時には高クオリティなゲームもプレイできるほどの実力を持つ。それでいて持ち運びも現実的と、これまでのクリエイター向けノートPCの概念を覆すレベルの製品に仕上がっている。

「DAIV 6H」 は公式サイトで369,800円(税込)から購入可能。ノートPCとしては高めに感じるかもしれないが、これほどの高機能&軽量を実現している製品は少ないため、ビビッと来た人はぜひ購入を検討してみてはどうだろうか。