
Motorolaは、中国市場向けに超薄型スマートフォン「Moto X70 Air」を発表した。発売は10月31日で、中国市場以外では「Motorola Edge 70」として11月上旬以降に登場する見込みだ。
「Moto X70 Air」は、最近の「薄型トレンド」に乗りながらも、ハイエンド級ではなくミッドレンジの性能を実現した製品となっている。
特徴となるのが、搭載するバッテリーの容量。4,800mAhと、他社の薄型スマートフォンに比べてより大容量のバッテリーを搭載しており、たとえばiPhone Airは3,149mAh、Galaxy S25 Edgeが3,900mAhであったことから、これらを大きく上回る。ちなみに、急速充電は68W、ワイヤレス充電は15Wに対応している。
厚さは6mm、重量は159g。iPhone Airが165gであるため、それよりも軽量ということになる。

ディスプレイは6.7インチのOLEDで、リフレッシュレートは120Hz、解像度は1220p+。パンチホール内に50MPのセルフィーカメラを搭載し、画面下には指紋認証センサーも備える。
筐体は金属フレームを強化し、異なる角度からの落下にも耐える設計。またIP68/IP69等級で、防塵・防水・高温水ジェットにも対応している。


Moto X70 Airの心臓部には、フラッグシップ向けではなくミッドレンジのSnapdragon 7 Gen 4を採用。RAMは12GB、ストレージは256GB/512GBのUFS 3.1。microSDスロットや3.5mmジャックは搭載されていない。
冷却には3Dベイパーチャンバーを採用し、薄型でも発熱を抑える工夫が施されている。
カメラは50MPのメインカメラ(センサーはSamsung製)と50MPの超広角120°カメラを備え、薄型ながら実用的な撮影機能を提供する。

筐体カラーは、Pantoneカラーの「Gadget Gray」「Lily Pad」「Bronze Green」の3色。カメラモジュールとサイドの電源ボタンにはアクセントカラーがあしらわれ、デザイン面でも個性を演出する。
価格は中国市場向けにまだ公開されていないが、ミッドレンジ性能と薄型デザインを両立していることから、iPhoneやGalaxyのフラッグシップよりも手頃な価格帯になる可能性が高い。
グローバル版「Edge 70」も間もなく登場予定で、薄型スマホを求めるユーザーに注目の一台となりそうだ。
(画像:Motorola)