米Microsoftは、 対話型AIチャットサービス 「ChatGPT」 や画像生成AI 「Dall-E」 などを手がけるOpenAIに対して、今後数年間にわたって数十億ドルを投資すると発表した。
この投資は、MicrosoftとOpenAIとの長期的なパートナーシップに基づくもので、これまでにもMicrosoftは同提携を通じて2019年および2021年に、OpenAIへ投資を行ってきた。
今回の新たな投資計画では、スーパーコンピューティングへの投資を拡大。得られた研究成果を基に、MIcrosoft AzureのAIインフラストラクチャを構築し、グローバル規模で利用者たちがAIアプリケーションを構築・展開できるよう支援していくほか、OpenAIのテクノロジーをコンシューマー/エンタープライズ製品に展開していく。
OpenAIは、米起業家イーロン・マスク氏とサム・アルトマン氏が共同で設立した人工知能研究所。手がける対話型 AIチャットサービス 「ChatGPT」 などは大きな話題となっており、入力したテキストに対して、仮に複雑なものであってもナチュラルで正確な応答ができる。
Microsoftは、今月23日にMicrosoft Azure上で先端AIモデル 「GPT-3.5」 「Codex」 「DALL-E 2」 などのAIモデルが利用できる 「Azure OpenAI Service」 の提供を開始。近日中には 「ChatGPT」 が利用可能になる予定だ。
Microsoftは今月18日にグローバルで従業員を1万人削減すると発表している。これはMicrosoftの全従業員の5%にあたる数字だが、一方で人材の新規採用や、AI分野など今後の重要戦略分野への投資は今後も続けていく方針であることを表明していた。
関連記事
・Twitter、サードパーティ製Twitterクライアントを禁止に。契約者規約を変更
・DAZN、Amazonとパートナーシップ締結。年内にPrime Videoチャンネルが提供開始
(画像:Microsoft)