現地時間29日、米Microsoftの時価総額は約2兆4900億ドルに達した。その結果、Appleの時価総額を抜いて、米企業で最大となった。
Microsoftが時価総額ベースで首位となったのは、約1年4ヶ月ぶり。現地時間29日のMicrosoftの株価終値は、331.62ドル。前日比17.63%増。
Microsoftの時価総額がAppleを上回る
AppleとMicrosoftの首位交代劇は、両社が行った決算が影響している。
Appleは現地時間28日に2021年第4四半期 (2021年7~9月期) の決算発表を行った。内容は売上高が前年同期比29%増の833億6000万ドル(約9兆4680万円)、純利益が前年同期比62%増の205億5100万ドル。売上高、純利益ともに同四半期としては過去最高を更新していた。
しかし、世界的に起きている半導体不足の影響で、期待されていた新型iPhoneの販売数が市場予測よりも伸びず、また今後の半導体不足が同社の業績に今後影を落とす懸念があることから、決算発表直後の株価は約5%急落していた。同社CEOティム・クックによれば、半導体の供給逼迫による影響は60億ドルにのぼるという。現地時間29日の時価総額は約2兆4800億ドル。
対するMicrosoftは現地時間26日に、2022年第1四半期の決算を発表している。総売上高は前年同期比22%増を記録。Azureをはじめとしたクラウドサービスが好調で50%増収、会社全体の純利益は48%増となる205億ドルとなり、同四半期としては過去最高を記録している。
この結果、株価は331.62ドルまで伸び、時価総額は29日の約2兆4900億ドルとなり、Appleを抜き首位となった。
Microsoftが時価総額ベースで首位となるのは2020年7月以来、1年4ヶ月ぶり。2018年11月にAppleを抜いていたものの、2020年7月に再びAppleに首位の座を奪われていた。ちなみに米国企業において、時価総額1兆ドルを達成したのはAppleがはじめて。
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