6月25日、米Microsoftは新オペレーションシステム 「Windows 11」 を発表した。2015年7月にリリースされた 「Windows 10」 の後継OSとして提供される。
「Windows 11」 2021年内に提供開始へ
「Windows 11」 の特徴は、大幅なデザインの変更と、多くのサービスの統合による利便性の向上。
デザインとユーザーエクスペリエンスを簡素化し、生産性を高めたり創造性を刺激するべく、モダンでクリーンなデザインに変化。
ブルーとホワイトで構成された基本UIはこれまで通りだが、透明感のあるすりガラス風な要素も導入されている。Winsowsロゴのスタートボタンなどが中央に配され、システムアイコンも刷新。
ウィンドウのスナップ機能のUI変更や、タスクバーのアプリアイコンを中央寄せにするなどの変化もみられる。
そのほかウィジェットの復活や、ダークモードもサポートも。なお、MicrosoftによるとOSの動作はとてもスムーズになるとのこと。スリープからの復帰だけでなく、ブラウザの動作も早くなり、快適なブラウジングが可能としている。
さらにコロナ禍において需要が拡大したオンライン会議ソフト 「Microsoft Teams」 が統合されている。
またゲーミング関係にも重点が置かれている。
「Windows 11」 に同梱される 「Xbox」 アプリには、Xboxのサブスクリプションサービス 「Xbox Game Pass」 やクラウドゲーミングサービス 「Xbox Cloud Gaming」 が統合され、アプリを開けばXboxのゲームがプレイできるという分かりやすさも。
DierctX12 UltimateやDirectStorageをサポートすることで各種タイトルの起動を早くすることが可能。HDRに対応しないゲームを擬似的にHDR化する 「AutoHDR」 機能も利用可能に。
さらにAndroidアプリが 「Windows 11」 で動作可能。AndroidアプリはAmazonアプリストアからインストールする方式で、デモでは有名なアプリがWindowsで動作する様子が映し出されていた。
「Windows 11」 は2021年内に提供予定。「Windows 10」 搭載機からは無料でアップグレードすることが可能。Windows Insider Programには来週からプレビュー版が提供予定とのこと。
最小システム要件は以下の通り。自身が持つデバイスがアップグレード可能かどうかは、こちらのリンクからダウンロードできるチェックアプリで確認できる。
ちなみに32ビット動作のアプリも引き続きサポート予定とのことなので、互換性の問題が発生する心配はないようだ。
- プロセッサ:1GHz以上で2コア以上の64ビットプロセッサもしくはシステムオンチップ(SoC)
- RAM:4GB以上
- ストレージ:64GB
- システムファームウェア:UEFI, Secure Boot capable
- TPM:Trusted Platform Module (TPM) version 2.0
- グラフィックカード:DirectX 12以降に互換性のあるWDDM 2.0 driver
- ディスプレイ:9インチ以上かつ720p以上の解像度を持つ画面
なお、年内に発売されるWindows PCにも順次 「Windows 11」 が搭載されるとのこと。