「Meta Ray-Ban Display」 が発表。ARディスプレイ搭載した新型スマートグラス、価格は799ドルに

米Metaは現地時間9月17日、年次開発者会議「Meta Connect 2025」の基調講演において、新型スマートグラス「Meta Ray-Ban Display」を発表した。

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噂の「Meta Ray-Ban Display」が正式発表。ARディスプレイを搭載したスマートグラス

「Meta Ray-Ban Display」は、AR(拡張現実)ディスプレイを搭載したスマートグラスで、日常の情報確認やコミュニケーションを、スマートフォンを取り出さずに行えるウェアラブル端末だ。

フルカラーのインレンズディスプレイにメッセージや通知、カメラプレビューを表示し、手首型コントローラー「Meta Neural Band」を使って指や手首のジェスチャーで操作できる点が特徴となっている。

Ray-Ban Displayは右レンズに小型の半透明HUD(ヘッドアップディスプレイ)を搭載。テキストチャット、リマインダー、ビデオ通話、アプリ通知などを表示できる。Neural BandはEMG(筋電位)センサーで手首の筋肉信号を読み取り、スクロールやクリック、将来的には文字入力も可能にする。

バッテリーは単体で最大6時間、充電ケース併用で最大30時間、Neural Bandは最大18時間駆動。耐水性能も備える。

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デザインと機能面

「Meta Ray-Ban Display」はWayfarerをベースに、軽量でスタイリッシュなフレームを採用。ディスプレイは42ピクセル/視野度で鮮明な表示を実現し、常時点灯せず短時間の操作向けに設計されている。

フレームカラーはブラックとサンド、サイズは標準とラージを用意。Neural Bandも3サイズから選べる。

提供される機能は次の通りだ。

  • Meta AIとの連携:ディスプレイ上で手順や情報を確認し、手首ジェスチャーで操作可能。
  • メッセージ・通話:WhatsAppやMessengerのテキスト・マルチメディアをハンズフリーで確認。ライブ通話も対応。
  • カメラプレビュー・ズーム:リアルタイムで撮影状況を確認し、ズーム操作も可能。
  • 歩行ナビゲーション:スマホ不要でのターンバイターン表示(β版)。
  • 字幕・翻訳:会話の字幕表示やリアルタイム翻訳。
  • 音楽操作:再生状況の確認や手首ジェスチャーによる音量・選曲操作。

発表時のライブデモでは電話の着信ができなかったものの、Spotifyの起動やテキスト返信は問題なく実行できた。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は自身の視点でHUDを操作し、カレンダー通知や画像確認、音声入力による返信の様子を披露した。

「Meta Ray-Ban Display」の価格は799ドル。米国では9月30日より限定小売店で発売される。カナダ、フランス、イタリア、英国での展開は2026年初頭を予定している。

Ray-Ban Meta 第2世代も同時発表

同イベントでは、2023年に発売した「Ray-Ban Meta」の第2世代モデルも発表された。価格は379ドルからで、米国など一部地域で本日より購入可能。

第2世代はバッテリー寿命が最大8時間に延長され、充電ケース使用で合計48時間駆動。カメラは12メガピクセルで3K Ultra HDビデオ撮影に対応し、最大60fpsでHDR録画も可能。今秋にはハイパーラプスやスローモーション撮影機能が追加される。

フレームはWayfarer、Skyler、Headlinerの3種類、レンズは偏光レンズ(追加30ドル)、調光レンズ(追加80ドル)、度付きレンズも選択可能。騒がしい環境でも特定の声を際立たせて聞き取れる「会話フォーカス」機能も、初代Ray-Ban Meta向けに順次提供される予定だ。

MetaはARディスプレイ搭載のRay-Ban Displayと、第2世代Ray-Ban Metaの両立体制でスマートグラス市場への本格参入を狙う。今後、GoogleやAppleも参入が予想される中、競争は激化する見通しだ。

(画像:Meta)

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