
Metaは8月28日、AIアシスタント「Meta AI」を体験できる期間限定イベント「Meta AI Convenience Store ~Meta AIで挑む、世界一!? “不便”なコンビニ~」を東京・渋谷のSHIBUYA SACSで開始した。開催期間は8月30日までの3日間で、入場料は無料。
会場は一見すると普通のコンビニだが、商品パッケージの情報が分かりにくかったり、店員と日本語で会話できなかったりと、店内にはさまざまな“不便”が仕込まれている。来場者は店内で与えられる買い物ミッションに挑み、Meta AIを使いながら商品を集めていく。
イベントの開催に先立ち、メディア向け体験会が実施。実際にMeta AIを使って買い物ミッションを体験してくることができた。
身近なコンビニをあえて「不便」に。Meta AIを使うきっかけを作る体験イベント

Meta AIは、質問への回答や情報検索、アイデア出し、画像生成、画像の解析などに利用できるAIアシスタントだ。2025年11月から日本で段階的に提供が始まり、現在は専用アプリだけでなく、Instagram、Facebook Messenger、ThreadsなどMetaのサービスからも利用できる。
MetaはAIについて、「パーソナルスーパーインテリジェンス」をすべての人に提供することを目指している。利用者が置かれている状況を理解し、必要なときに質問に答えたり、作業を手伝ったりできるAIを、より身近な存在にしていく考えだ。
2026年4月には新しい大規模言語モデルシリーズ「Muse Spark」を発表。簡単な質問への回答だけでなく、複雑な問題への推論やマルチモーダルな処理にも対応する。7月には画像生成モデル「Muse Image」や、計画を立てて次の作業を進められる「Muse Spark 1.1」も発表している。


今回のイベントは、こうしたMeta AIの機能を実際の生活に近い場面で体験してもらうことを狙ったものだ。
会場に選ばれたのは渋谷。コンビニという誰もが利用する身近な場所をあえて不便にすることで、「分からないことがあったらAIに聞いてみる」という使い方を体験できるようにしている。

イベントに登壇したFacebook Japan代表取締役社長の味澤将宏氏は、イベントについて、普段から利用されているソーシャルプラットフォームと同じような感覚でAIも使ってほしいと説明。「友達のような感じ」でMeta AIを使ってもらうことを目指しているという。
実際の会場に入ると、まず買い物リストが手渡される。そこに書かれた商品を探していくのだが、普通のコンビニのように商品名や味、情報が分かりやすく書かれているわけではない。

例えば、おにぎりやスナックのパッケージには、そのままでは味が分からない情報が記載されている。そこで商品をスマートフォンのカメラで撮影し、Meta AIに「これは何味?」と尋ねることで、商品に書かれた情報を読み取って答えを導き出す。

弁当を選ぶミッションでは、商品の画像をMeta AIに読み込ませてカロリーを推測する。商品の情報を調べるだけでなく、目の前にあるものをカメラで見せて質問できるのがポイントだ。

コーヒーのコーナーでは、カップに書かれた聞き慣れない地名やキーワードを手がかりに、豆の産地を推測する。

さらに、画像生成機能を使うミッションも用意されている。カードに書かれた指示をもとにMeta AIへ画像を生成させたり、指定されたお題から画像を作ったりする。生成した画像を使ってドリンクを入手する仕掛けも用意されていた。
AIに慣れていない人に向けて、ミッションをクリアするためのヒントも用意されている。難しいプロンプトを自分で考えなくても、ヒントを参考に質問や指示を入力できるため、生成AIを普段あまり使わない人でも試しやすい。
10分以内に3つのミッションをクリア。最後はAIグラスを使って外国語を話す店員と会話

今回の体験では、複数用意されたミッションのうち3つをクリアし、最後にレジで会計を済ませるという流れになっている。制限時間は10分だ。店内の商品を探しながらMeta AIに質問し、必要な情報を調べたり画像を生成したりして、制限時間内に買い物を終わらせる。


なかでもユニークなのが、冷たいドリンクを手に入れるためのミッションだ。冷蔵ケースには鍵がかかっており、指定された画像をMeta AIで生成する必要がある。完成した画像をケース上部のカメラにかざすとロックが解除され、商品を取り出せる仕組みだ。

AIに質問するだけではなく、AIに作らせた画像を現実の設備に使うことで、Meta AIの機能をゲーム感覚で体験できる。

最後のレジでは、MetaのAIグラス「Ray-Ban Meta」を使用する。
Ray-Ban Metaは、眼鏡に搭載されたカメラやマイクなどを使い、目の前にあるものについてMeta AIへ質問できるスマートグラスだ。「Hey Meta…」と話しかけることで、スマートフォンを取り出さずにAIを利用できる。
レジを担当するスタッフは日本語を話さず、スペイン語やドイツ語などで接客する。ここでRay-Ban Metaを装着することで、外国語をリアルタイムで翻訳しながらスタッフとやり取りできる。スマートフォンの画面を見ながら翻訳するのではなく、眼鏡をかけた状態で会話を続けられるため、AIをより日常的な道具として体験できる。
Meta AI Convenience Storeでは、こうしたミッションを通じて、画像認識、情報検索、推論、画像生成、翻訳といった複数の機能をゲーム形式で試せるイベントになっていた。

ミッションをすべてクリアした参加者には、Meta AIのロゴが入ったポーチまたはサコッシュのいずれか1点がプレゼントされたほか、来場者には特別パッケージの水、オリジナルレシート、ステッカーも用意されていた。




