「メルカリバンク」 は新しい銀行ではない。メルカリアプリに組み込まれた銀行機能だ

株式会社メルカリが提供するフリマアプリ「メルカリ」を経由して、「みんなの銀行メルカリ支店」の口座が開設できるようになった。

開設した口座をメルペイと連携することで、メルペイ残高の振込申請が無料かつ即時反映されるようになるほか、口座からメルペイ残高へのチャージができたり、ATMでの出金手数料の優遇などが得られるようになる。

「メルカリバンク」という名称から、新たなデジタル銀行の立ち上げを想像する人も多いだろう。しかし実際には、メルカリが銀行免許を取得したり、独自に銀行を運営したりするわけではない。

メルカリバンクとは、メルカリアプリの中に銀行機能を組み込んだ状態を指す呼称だ。その正体は、メルペイと「みんなの銀行」を連携させた仕組みにある。

両社は2025年8月25日、BaaS(Banking as a Service)事業での業務提携を発表している。この連携では、みんなの銀行が口座管理や決済、資金移動といった銀行機能を担い、メルペイはアプリの入口とユーザー体験の設計を担当している。

メルカリは「銀行を自ら運営するのは最適ではない」と判断し、銀行を作るのではなく、既存の銀行をサービスの内側に組み込むという選択を取った。それが「メルカリバンク」だ。

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メルペイと銀行を一体化し、金融を意識させない設計へ

ユーザーはメルカリアプリから「みんなの銀行メルカリ支店」の口座を開設、もしくは既存口座を連携できる。これにより、メルペイ残高と銀行預金を一体的に扱えるようになる。

メルペイ残高から、登録したみんなの銀行の普通預金口座への振込は無料で即時反映される。逆に、銀行口座からメルペイ残高へのチャージも可能だ。メルカリアプリ上では、銀行預金は「メルカリバンク残高」として表示され、残高や口座情報をそのまま確認できる。

支払い面でも連携は深い。メルカードやメルペイのあと払いで、ポイントやメルペイ残高を優先的に使う設定にしている場合、不足分はメルカリバンク残高から自動的に支払われる。ユーザーは銀行口座の存在を強く意識せずに済む。さらに、みんなの銀行のプログラムにより、ATM出金手数料の優遇も受けられる。

メルカリバンクは新たな銀行というわけではない。だが、銀行機能を前面に出さず、日常のアプリ体験に溶け込ませるという点で、日本の金融サービスの形を一歩進めた取り組みだと言える。

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(画像:メルカリ)

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