当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

次期macOSは 「macOS 11 Big Sur」。新機能をまとめてみた

現地時間6月22日、Appleは年次開発者会議 「WWDC20」 の基調講演をオンラインで配信。その中で、次期macOSこと 「macOS 11 Big Sur」 を正式発表した。

今回の発表で 「macOS 11 Big Sur」 には、多数の新機能が追加されることが明らかにされている。この記事では、「macOS 11 Big Sur」 の新機能をまとめた。今秋の正式リリースまでの予習にぜひ活用していただきたい。

ちなみにmacOSは長い間バージョンが10だったが、次期macOSからついにバージョン名が11になることが発表されている。

スポンサーリンク

「macOS 11 Big Sur」 の特徴

「macOS 11 Big Sur」 は、今回のWWDCで発表された 「Apple Silicon」 を搭載したMac向けに最適化された次期macOS (Apple Siliconとは、Appleが開発したMac向けのARMベース独自カスタムチップ。詳細はこちらの記事から)。

さらにiPadOSにも似た新しいUIを採用するなどデザインの刷新が行われている。Appleは今回のアップデートをmacOS最大のリリースと謳っており、UIやアイコンなど全てのデザイン要素を設計レベルから見直したという。

ちなみにOS名のBig Surはサンフランシスコ南にある海岸エリアを指す地名だ。

スポンサーリンク

「macOS 11 Big Sur」 新機能①UIの大幅変更

「macOS 11 Big Sur」 は、Dockに表示されるアプリアイコンのデザインがiOS・iPadOSと同じようなデザインに。

さらに通知センターやウィジェット、メニューバーやツールバーなどもデザインが大幅変更されている。これらは基本的に半透明になっており、背景に合わせて色が変わる仕様になっているようだ。

UIは全体的にiPadOSと近くなっており、デバイスの行き来でも違和感なくできるように変更が加えられているようだ。

「macOS 11 Big Sur」 新機能②コントロールセンター搭載

iOS・iPadOSでお馴染みのコントロールセンターがmacOSでも利用可能に。同機能が搭載されることで、より簡単にMacの設定を変更することが可能だ。

「macOS 11 Big Sur」 新機能③Safariの高速化

Appleの発表によれば、「macOS 11 Big Sur」 はjavaScriptエンジンの改良によってSafariの高速化が行われているとのこと。SafariはAppleのウェブブラウザだが、他社のGoogle Chromeに比べてページロード速度が50%高速に、省電力性能も向上しているという。

また、Safari向けに提供されている拡張機能がApp Storeからダウンロードできるほか、サイトごとに拡張機能を設定することができる。

Safariのスタートページもカスタマイズ可能で、好きな壁紙を設定できる。そのほかタブ全体の設計の見直しや、タブプレビュー機能の導入などが行われている。

「macOS 11 Big Sur」 新機能④メッセージアプリの改良

メッセージアプリについてはiOS・iPadOSと同様の変化が起きるようだ。

大事な相手との会話をピンで固定できるようになるだけでなく、グループメッセージの際は自身へのメンションのみ通知することも可能。検索機能も強化されているだけでなく、ミー文字のカスタマイズもより多様にできるようになっている。

「macOS 11 Big Sur」 新機能⑤マップアプリの刷新

「macOS 11 Big Sur」 の特徴のひとつとして、マップ機能の改良が発表されている。まずは正確で詳細な次世代マップが、米国に加えてイギリス・アイルランド、カナダなどで利用できるようになる。

さらにiOS/iPadOSで利用できる空港やショッピングモールなどの屋内マップが利用できるほか、ガイド機能が利用可能に。

「macOS 11 Big Sur」 はApple Siliconに対応するmacOS

Appleは今回の年次開発者会議 「WWDC20」 で、MacのARMベース化を発表した。

これまで搭載してきたIntelプロセッサに別れを告げ、独自で開発するARMベースチップ 「Apple Silicon(アップル シリコン)」 をMacに搭載する計画。今年の年末に同チップを搭載したはじめてのMacを発売する予定で、今後2年間ですべてのMacに 「Apple Silicon(アップル シリコン)」 を搭載するとしている。

「Apple シリコン」 とは、Appleが独自開発したARMベースプロセッサ。iPhoneやiPad、Apple Watchに搭載されているAシリーズプロセッサ (たとえばA12 Bionicなど) と同様のアーキテクチャを使用することで、これらのデバイスとの親和性を高めながら、同時にMacに最適な形の低電力および高パフォーマンスを引き出すことが可能。

「Apple シリコン」 への移行は当然ながらアーキテクチャの変更を伴うため、macOSだけでなく各種アプリの対応が必要になるが、Appleによれば純正アプリについては 「macOS 11 Big Sur」 ですでに対応済み。

さらにIntel Mac向けのアプリを 「Apple Silicon(アップル シリコン)」 で動作させるための機能 「Rosetta 2」 が提供され、アプリ開発者向けにはIntelプロセッサ内蔵モデルおよび 「Apple Silicon」 内蔵モデルのどちらのMacでもアプリが動作させられる 「Universal 2」 が提供される。「macOS 11 Big Sur」 はこういった “Macの変化” をサポートするためのOSということだ。

「macOS 11 Big Sur」 のサポート端末

「macOS 11 Big Sur」 のサポート端末は以下の表のとおり。具体的には2015年以降のMacBook、2013年以降のMacBook Air・MacBook Pro・Mac Pro、2014年以降のMac mini・iMac、2017年以降のiMac Proとなっている。

  macOS Catalina サポート端末
MacBook 2015年モデル〜
MacBook Air 2013年モデル〜
MacBook Pro Late 2013年モデル〜
Mac mini 2014年モデル〜
iMac 2014年モデル〜
iMac Pro 2017年モデル〜
Mac Pro 2013年モデル〜

昨年の 「macOS 10.15 Catalina」 ではサポート対象だった複数のMacが今年は非対応となっているため、古い端末を使っている方は注意していただきたい。


「macOS 11 Big Sur」 は2020年秋に正式リリース予定。本日から開発者向けにベータ版が配布されており、7月にはパブリックベータ版が公開される予定となっている。

Apple公式サイトで各種Mac製品をチェック

▼ ラップトップMac
MacBook Air
MacBook Pro

▼ デスクトップMac
Mac mini
24インチiMac
Mac Studio
Mac Pro

▼ Macアクセサリ
Magic Keyboard
Magic Trackpad
Magic Mouse
その他

▶︎ 学生・教職員向けストア