Macユーザーであれば「.DS_Store」というファイルを見たことがある人は多いのではないだろうか。
このファイルは、MacのFinderでフォルダを表示するためのメタデータなどが保持されているファイルで、MacからUSBフラッシュストレージでファイルをWindowsに移すといった作業の際などに、Windowsユーザーから「変なファイルが混じってるよ」という苦情が相次ぐことで有名だ。
そんなちょっと迷惑な「.DS_Store」ファイルが、「macOS Sierra」では生成されなくなるかもしれないという噂が囁かれているようなので詳しくお伝えする。
「macOS Sierra」のBeta版では「.DS_Store」ファイルが表示されず
現在、「macOS Sierra」のBeta版が開発者とパブリックベータテスター向けにリリースされているが、APPL Ch.によると、その両方で「.DS_Store」ファイルが表示されないといった現象が確認されているようだ。
これを発見したのはドイツのmatthias氏で、本来は「.DS_Store」ファイルは隠しファイルとなっているため、通常は表示されないのだが、ターミナルで以下のコマンドを入力することで隠しファイルを表示させることが可能となっている。
しかし、matthias氏が隠しファイルを表示させようとしたところ、他の隠しファイルは表示されたものの、「.DS_Store」ファイルは表示されなかったようだ。
さらに、ユーザー投稿型のニュースサイトである「Hacker News」のメンバーによると、Appleが現在開発中のファイルシステム「Apple File Systems(APFS)」では「.DS_Store」ファイルが生成されなかったとのこと。
実際にどのような処理が行われているのかはわからないが、上記の検証結果から、もしかすると「macOS Sierra」では「.DS_Store」ファイル自体が生成されなくなる可能性がある。
まだ「macOS Sierra」はベータ版であり、これらの情報だけでは「.DS_Store」ファイルがなくなるとは確実には言えないのだが、Appleは「OS X v10.4 Tiger」あたりから同ファイルについての問題を認識しており、ユーザーからは苦情も相次いでいることから、「.DS_Store」ファイルの扱いを変更する可能性は十分あるだろう。
[ via AAPL Ch. ]