
2026年3月4日から5日にかけて、AppleはMacBookシリーズを一斉刷新した。新たにエントリー向けの「MacBook Neo」を投入し、MacBook AirはM5世代へ、MacBook ProにはM5 Pro/M5 Max搭載モデルが追加。価格帯は10万円を切るモデルから60万円超まで一気に広がり、選択肢はこれまで以上に明確に分かれた。
本稿では、MacBook Neo、MacBook Air(M5)、MacBook Pro(M5)、MacBook Pro(M5 Pro/M5 Max)の順に特徴を整理し、その後に主要項目ごとの違いを比較する。最後に、どのモデルがどんなユーザーに適しているのかをまとめてみた。
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MacBook Neoの特徴

MacBook Neoは、モバイル向けの「A18 Pro」チップを搭載したエントリー向けモデル。ファンレス設計で重量は1.23kg。13.0インチのLiquid Retinaディスプレイは最大500ニト、60Hz駆動と基本を押さえた仕様だ。
メモリは8GB、ストレージは256GB/512GB。外部ディスプレイは1台まで、ポートはUSB-C×2基と最小構成にとどまる。Webブラウジング、レポート作成、動画視聴といった日常用途にフォーカスした設計だ。価格は99,800円から。
MacBook Airの特徴

MacBook Air(M5)は、13.6インチと15.3インチの2サイズを用意し、いずれもM5チップを搭載する。CPUは10コア、GPUは最大10コア。メモリは最大32GB、ストレージは最大4TBまで選択可能だ。
最大18時間駆動、ファンレス設計を維持しつつ、Thunderbolt 4×2、Wi-Fi 7対応など接続性も強化。外部ディスプレイは最大2台までサポートする。薄型軽量ノートとしては、処理性能と拡張性のバランスが大きく向上した。価格は13インチモデルが184,800円から、15インチモデルが219,800円から。
MacBook Pro(M5)の特徴

14インチMacBook Pro(M5)は、同じM5でもAirとは立ち位置が異なる。Liquid Retina XDRディスプレイは最大1,600ニト(HDR)、120HzのProMotion対応。
アクティブ冷却を備え、長時間の高負荷作業にも耐える。ストレージは1TBからと、プロ用途を前提にした構成だ。Thunderbolt 4×3、HDMI、SDカードスロットを搭載し、外部ディスプレイは最大2台まで。バッテリー駆動は最大24時間に達する。価格は279,800円から。
MacBook Pro(M5 Pro/M5 Max)の特徴

M5 Pro/M5 Max搭載MacBook Proは、性能面で明確な差をつける。M5 Proは最大18コアCPU/20コアGPU、M5 Maxは最大40コアGPU構成を選択可能。メモリは最大128GB、ストレージは最大8TBに対応する。
14インチと16インチが用意され、16インチモデルは最大24時間駆動。Thunderbolt 5を3基備え、外部ディスプレイは最大4台まで出力できる。映像編集、3DCG制作、大規模なコードビルドなど、ワークステーション級の用途を想定した仕様だ。価格は14インチモデルが369,800円から、16インチモデルが449,800円から。
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それぞれのモデルの仕様を比較
デザイン

MacBook NeoとMacBook Airは、いずれもファンレス設計を採用し、静音性と薄さを優先する構成だ。重量はNeoと13インチAirが1.23kg、15インチAirは1.51kg。日常的に持ち歩くノートとして扱いやすいレンジに収まる。
対してMacBook Proはアクティブ冷却を備え、14インチで約1.55〜1.62kg、16インチでは2.1kg超。数値上は重いが、そのぶん長時間の高負荷処理でもクロックを維持しやすい。動画の書き出しやゲームエンジンのビルドを繰り返すような用途では、この冷却設計が必要になるはずだ。
画面
NeoとAirは最大500ニトのLiquid Retinaディスプレイ、60Hz駆動。文章作成やWeb制作、軽めの画像編集には十分な仕様だ。
Proシリーズは、通常の液晶よりも小さな発光ダイオードをバックライトに使用したLiquid Retina XDR(ミニLEDディスプレイ)へと格上げされ、SDRで最大1,000ニト、HDRでは最大1,600ニトに対応。さらに最大120HzのProMotionをサポートする。高輝度・高コントラスト表示が求められるHDR動画編集や、滑らかなスクロールが重要なUI設計、ゲーム開発用途では明確な差になる。16インチモデルは解像度も高く、タイムラインやコードエディタを広く表示できる点も実務向きだ。
SoC

MacBook NeoはA18 Proを搭載。6コアCPU/5コアGPU構成で、ブラウジングやドキュメント作成、クラウド中心の作業に適する。
MacBook Airと14インチMacBook Pro(M5)は10コアCPUを備えるM5を採用。GPUは最大10コア。軽量な動画編集、写真現像、Xcodeでのアプリ開発などをカバーする性能帯だ。Airはファンレス、Proはアクティブ冷却という違いがあり、持続的な負荷ではProが有利となる。
M5 Proは最大18コアCPU/20コアGPU、M5 Maxは最大40コアGPUまで拡張可能。大規模プロジェクトのビルド、4K/8K動画編集、3DCGレンダリング、ローカルAI推論など、GPU依存度の高い処理で真価を発揮する。Thunderbolt 5対応も含め、周辺機器との帯域面でも余裕がある。
メモリ・ストレージ
Neoは8GBメモリ、256GB/512GBストレージとシンプルな構成。ライトユーザー向けだ。
Airは最大32GBメモリ、最大4TBストレージまで選択可能。RAW写真を扱うフォトグラファーや、複数の開発環境をローカルに置くエンジニアでも現実的な容量だ。
Proシリーズは最低でも16GB以上、M5 Proでは最大64GB、M5 Maxでは最大128GBまで拡張できる。仮想マシンを複数動かす開発環境や、大規模なAfter Effectsプロジェクトでもメモリ不足に陥りにくい。ストレージも最大8TBまで用意され、外部ストレージに依存しないワークフローを構築できる。
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駆動時間
Neoは最大16時間、Airは最大18時間。外出先での作業や取材用途には十分な持続時間だ。
14インチMacBook Pro(M5)は最大24時間と突出する数値を示す。16インチも最大24時間(M5 Pro構成)に達し、高性能モデルでもバッテリー駆動を妥協していない点は大きい。モバイルワークと高負荷作業を両立したいユーザーにはProが適する。
インターフェース

NeoはUSB-C×2基のみ、外部ディスプレイは最大1台。拡張性は最小限だ。
AirはThunderbolt 4×2、MagSafe 3充電ポートを備え、外部ディスプレイは最大2台。自宅やオフィスでデュアルディスプレイ環境を組むことも可能だ。
ProはThunderbolt 4または5を3基、MagSafe 3、HDMI、SDカードスロットを標準搭載。外部ディスプレイはM5で最大2台、M5 Proで最大3台、M5 Maxでは最大4台まで拡張できる。映像制作現場やトレーディング用途など、多画面環境を必要とするユーザーには決定的な差となる。
キーボード・トラックパッド

キーボードは、Neoのみバックライトが非搭載で、そのほかのモデルはいずれもバックライトを搭載。トラックパッドもNeoのみ感圧タッチ非対応で、そのほかは感圧タッチ対応だ。キーボード・トラックパッドについては、Neoとそれ以外のモデルで明確に差がつけられている形だ。
キーボード右上のTouch IDに関しては、ほぼすべてのモデルが搭載しているのに対し、Neoの256GBモデルのみ非搭載となる。Neoの512GBモデルはTouch IDを搭載するため、Neoを購入する場合はTouch IDの有無も考慮するようにしたい。
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スピーカー
Neoは2スピーカー構成で、日常的な動画視聴や会議の音声には十分だが、低域や奥行感は抑えられる。
Airは13インチが4スピーカー、15インチは6スピーカーへと強化。15インチのAirはステレオの表現力や低域再生も向上し、映像編集や音楽制作のプレビュー用途でも実用的な音響空間を提供する。
Proシリーズはいずれも6スピーカーを搭載。Dolby Atmos再生にも対応し、立体感のあるサウンド空間を実現する。プロジェクトのサウンドチェックやマルチトラック編集の確認にも耐えうる表現力を持つ。
マイク
Neoは標準的な内蔵マイクを装備し、オンラインミーティングや取材用メモの録音に十分対応する。
AirとProはいずれもアレイマイクを搭載し、S/N比やノイズリダクション性能が向上。リモートインタビュー、ポッドキャスト録音、フィールドレコーディングの下ごしらえにも耐えうる収音性能を備える。
フロントカメラ

Neoの1080pカメラは基本的なビデオ通話に対応。板書など細かい文字を見せるようなビデオ通話をする機会があまりないのであれば、このカメラで十分だ。
AirとProはいずれも12MPカメラを搭載し、高解像度・高感度での撮影が可能。オンラインミーティングでの顔認識精度や暗所でのパフォーマンスも向上し、取材のライブ配信や動画コンテンツ制作の素材撮りにも役立つ。手元を映せる「デスクビュー」や、ユーザーを常に中央に捉える「センターフレーム」といった機能も利用可能だ。
まとめ:どのモデルがどんな人にふさわしい?

MacBook Neoは、価格を最優先にしつつmacOS環境を手に入れたいユーザー向け。レポート作成やオンライン会議中心なら十分だ。
MacBook Air(M5)は、軽さと性能のバランスを重視する層に最適。日常業務から軽めのクリエイティブ作業、ゲーム開発の学習用途まで広く対応する。

14インチMacBook Pro(M5)は、高品位ディスプレイと持続性能を求めるクリエイター向けのモデル。動画編集やデザイン業務を本格的に行うなら選択肢に入ってくる。
MacBook ProのM5 Pro/M5 Max搭載モデルは、処理時間の短縮が成果に直結するプロフェッショナル向けだ。大規模開発、映像制作、3Dワーク、AI活用まで、ノートPCの枠を超えたワークステーション的な使い方に応える。
今回の刷新により、MacBookは価格と性能の階段がより明確になった。用途を具体化し、どの処理に時間をかけているのかを基準に選ぶのが、最適な一台への近道だ。
もし「ここだけは譲れない」とこだわりたい仕様があるなら、以下のスペック比較表が参考になるはずだ。Apple公式サイトではメモリやストレージ、キーボード配列などのカスタマイズもできるため、自分の作業環境にピッタリな一台を選んでいただきたい。
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全モデルのスペックを表で比較
| 項目 | MacBook Neo (A18 Pro) | 13インチMacBook Air (M5) | 15インチMacBook Air (M5) | 14インチMacBook Pro (M5) | 14インチMacBook Pro (M5 Pro) | 14インチMacBook Pro (M5 Max) | 16インチMacBook Pro (M5 Pro) | 16インチMacBook Pro (M5 Max) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ディスプレイ | 13.0″ Liquid Retina | 13.6″ Liquid Retina | 15.3″ Liquid Retina | 14.2″ Liquid Retina XDR | 14.2″ Liquid Retina XDR | 14.2″ Liquid Retina XDR | 16.2″ Liquid Retina XDR | 16.2″ Liquid Retina XDR |
| 解像度 | 2,408×1,506 | 2,560×1,664 | 2,880×1,864 | 3,024×1,964 | 3,024×1,964 | 3,024×1,964 | 3,456×2,234 | 3,456×2,234 |
| 最大輝度 | 500ニト | 500ニト | 500ニト | 1,000ニト(SDR) / 1,600ニト(HDR) | 1,000ニト(SDR) / 1,600ニト(HDR) | 1,000ニト(SDR) / 1,600ニト(HDR) | 1,000ニト(SDR) / 1,600ニト(HDR) | 1,000ニト(SDR) / 1,600ニト(HDR) |
| リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz | 60Hz | 最大120Hz (ProMotion) | 最大120Hz (ProMotion) | 最大120Hz (ProMotion) | 最大120Hz (ProMotion) | 最大120Hz (ProMotion) |
| True Tone | ― | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| チップ | A18 Pro | M5 | M5 | M5 | M5 Pro | M5 Max | M5 Pro | M5 Max |
| CPUコア | 6コア | 10コア | 10コア | 10コア | 15コア / 18コア | 18コア | 18コア | 18コア |
| GPUコア | 5コア | 8コア / 10コア | 10コア | 10コア | 16コア / 20コア | 32コア / 40コア | 20コア | 32コア / 40コア |
| Neural Engine | 16コア | 16コア | 16コア | 16コア | 16コア | 16コア | 16コア | 16コア |
| メモリ | 8GB | 16GB / 24GB / 32GB | 16GB / 24GB / 32GB | 16GB / 24GB / 32GB | 24GB / 48GB / 64GB | 36GB / 48GB / 64GB / 128GB | 24GB / 48GB / 64GB | 36GB / 48GB / 64GB / 128GB |
| ストレージ | 256GB / 512GB | 512GB / 1TB / 2TB / 4TB | 512GB / 1TB / 2TB / 4TB | 1TB / 2TB / 4TB | 1TB / 2TB / 4TB | 2TB / 4TB / 8TB | 1TB / 2TB / 4TB | 2TB / 4TB / 8TB |
| バッテリー駆動時間 | 最大16時間 | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大24時間 | 最大22時間 | 最大20時間 | 最大24時間 | 最大22時間 |
| 充電ポート | USB-C | MagSafe 3 | MagSafe 3 | MagSafe 3 | MagSafe 3 | MagSafe 3 | MagSafe 3 | MagSafe 3 |
| Thunderbolt / USB-C | 2基 ・USB 3 (USB-C) ・USB 2 (USB-C) | 2基 ・Thunderbolt 4 (USB-C) ×2 | 2基 ・Thunderbolt 4 (USB-C) ×2 | 3基 ・Thunderbolt 4 (USB-C) ×3 | 3基 ・Thunderbolt 4 (USB-C) ×3 | 3基 ・Thunderbolt 5 (USB-C) ×3 | 3基 ・Thunderbolt 5 (USB-C) ×3 | 3基 ・Thunderbolt 5 (USB-C) ×3 |
| HDMI | ― | ― | ― | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| SDカード | ― | ― | ― | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 外部ディスプレイ | 最大1台 | 最大2台 | 最大2台 | 最大2台 | 最大3台 | 最大4台 | 最大3台 | 最大4台 |
| ワイヤレス | ・Wi-Fi 6E ・Bluetooth 6 | ・Wi-Fi 7 ・Bluetooth 6 | ・Wi-Fi 7 ・Bluetooth 6 | ・Wi-Fi 6E ・Bluetooth 5.3 | ・Wi-Fi 7 ・Bluetooth 6 | ・Wi-Fi 7 ・Bluetooth 6 | ・Wi-Fi 7 ・Bluetooth 6 | ・Wi-Fi 7 ・Bluetooth 6 |
| カメラ | 1080p | 12MP ・センターフレームカメラ ・デスクビュー | 12MP ・センターフレームカメラ ・デスクビュー | 12MP ・センターフレームカメラ ・デスクビュー | 12MP ・センターフレームカメラ ・デスクビュー | 12MP ・センターフレームカメラ ・デスクビュー | 12MP ・センターフレームカメラ ・デスクビュー | 12MP ・センターフレームカメラ ・デスクビュー |
| スピーカー | 2基 | 4基 | 6基 | 6基 | 6基 | 6基 | 6基 | 6基 |
| キーボード | ・Magic Keyboard ・Touch ID (512GBのみ) | ・バックライトMagic Keyboard ・Touch ID ・環境光センサー | ・バックライトMagic Keyboard ・Touch ID ・環境光センサー | ・バックライトMagic Keyboard ・Touch ID ・環境光センサー | ・バックライトMagic Keyboard ・Touch ID ・環境光センサー | ・バックライトMagic Keyboard ・Touch ID ・環境光センサー | ・バックライトMagic Keyboard ・Touch ID ・環境光センサー | ・バックライトMagic Keyboard ・Touch ID ・環境光センサー |
| トラックパッド | Multi-Touchトラックパッド | 感圧タッチトラックパッド | 感圧タッチトラックパッド | 感圧タッチトラックパッド | 感圧タッチトラックパッド | 感圧タッチトラックパッド | 感圧タッチトラックパッド | 感圧タッチトラックパッド |
| 重量 | 1.23kg | 1.23kg | 1.51kg | 1.55kg | 1.60kg | 1.62kg | 2.14kg | 2.15kg |
| 冷却方式 | ファンレス | ファンレス | ファンレス | アクティブ冷却 | アクティブ冷却 | アクティブ冷却 | アクティブ冷却 | アクティブ冷却 |
| 税込価格 | 99,800円〜 | 184,800円〜 | 219,800円〜 | 279,800円〜 | 369,800円〜 | 599,800円〜 | 449,800円〜 | 649,800円〜 |
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(画像:Apple)







