
Appleは現地時間3月4日、新型MacBook Airおよび新型Mac Studioを発表した。このうち、MacBook Airは搭載するUSB-Cポートが 「Thunderbolt 4」 仕様に、Mac Studioは 「Thunderbolt 5」 仕様にアップグレードされ、拡張性が向上している。
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上位ポートを搭載することで出来るようになったコト

まずはMacBook Airについて。従来のM3モデルは 「Thunderbolt / USB4」 ポートを搭載しており、「Thunderbolt 3」 相当の規格だったのに対し、今回のM4モデルでは 「Thunderbolt 4 (USB-C)」 ポートを搭載。転送速度は最大40Gbpsと変わらないものの、外部ディスプレイへの映像出力が最大1台 → 最大2台に増加した。
なお、M3モデルも画面を閉じることで2台目のディスプレイに映像出力することができたが、本体内蔵の画面も1つとカウントすると、M3モデルでは最大でデュアルディスプレイまでの環境しか構築できなかったのに対し、M4モデルではトリプルディスプレイ環境を構築できるようになっている。
項目 | Thunderbolt 3 | Thunderbolt 4 |
---|---|---|
最大データ転送速度 | 40Gbps | 40Gbps |
最小帯域幅(PCIe) | 16Gbps | 32Gbps |
最小電力供給 (USB PD) | 15W (標準) | 15W (標準) |
最大電力供給 (USB PD) | 100W | 100W |
ディスプレイ出力 | 4K x 2 または 5K x 1 | 8K x 1 または 4K x 2 |
ドックへの接続 | 1本のケーブル接続が必須ではない | 1本のケーブル接続が必須 |
デイジーチェーン | 最大6台 | 最大6台 |
必須機能 | メーカーごとの実装次第 | すべてのポートで完全な機能必須 |
USB4互換性 | 一部対応 | 完全対応 |

Mac Studioは、従来モデル (2023年モデル) では 「Thunderbolt 4」 ポートを搭載していたのに対し、今回の新型モデルでは 「Thunderbolt 5」 ポートを搭載。転送速度が最大40Gbps → 最大120Gbpsに増加し、より高速なデータ転送ができるようになった。
MacBook AirもMac Studioもターゲットとするユーザー層は従来と変わらないものの、より高度な使い方ができるようになったことで、これまで以上に快適な作業環境を構築できる選択肢として魅力が増したと言えるだろう。
項目 | Thunderbolt 4 | Thunderbolt 5 |
---|---|---|
最大帯域幅 | 40Gbps | 80Gbps (最大120Gbps) |
データ転送速度 | PCIe 32Gbps | PCIe 64Gbps |
最大映像出力 | 2画面 4K@60Hz または 1画面 8K@60Hz | 3画面 4K@144Hz または 2画面 8K@60Hz |
給電能力 | 最大100W (PC充電)、15W (周辺機器) | 最大140W (PC充電)、15W (周辺機器) |
互換性 | Thunderbolt 3, USB4, USB3 | Thunderbolt 3, 4, USB4, USB3 |
ポート形状 | Type-C | Type-C |
マルチリンク機能 | なし | あり (帯域を柔軟に割り当て) |
用途の進化 | 一般的な高速接続 | 高解像度ゲーミング、プロ向け映像編集、AIワークロード |
新型MacBook Air・Mac Studioは本日からApple公式サイトで予約受付が開始されており、発売はどちらも3月12日(水)を予定している。両製品の詳細については以下の関連記事を確認いただきたい。
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(画像:Apple)