昨年、「App Store」に大変革がもたらされたように、今年は「Mac App Store」にも大きな変化が予定されているのかもしれない。
そう伝えているのは、Daring Fireballの著者であるJohn Gruber氏。彼の記事によると、Mac App Storeはデザインの刷新が予定されており、現行のApp Storeのようにもっとビジュアルを全面に押し出し、ユーザーに対しアピール力のあるUIに変更される可能性がある。
2011年から変わっていないMac App Store
現在のMac App Storeのデザインはとても古い。同ストアがリリースされたのは2011年だが、それ以降特に大きな変更は行われていない。
それに比べてiOS版のApp Storeは、「iOS 11」による大変革がもたらされて以降、App Store内を物色してダウンロードまでに至った数が「iOS 10」の頃から5%も増えたという。
そのほか、オススメに表示されたアプリはダウンロード数が激増している。この数字だけで判断するには不十分ではあるものの、アプリがダウンロードされる機会が増えたことを考えたら大変革は「成功した」と考えてもいいだろう。
その成果が証明されたのであれば、Mac App Storeも同様の変化があっても良いのではないだろうか。
Mac App Storeは開発者目線で徐々に魅力が減ってきており、2015年には人気アプリ「Sketch」が離れたように、優良なアプリが同ストアを去っていくことが度々起こっている。他にも多数の問題を抱えていることを考えると、同ストアに対しテコ入れをしなくてはいけない理由はいくらでもあるだろう。
John Gruber氏の記事を読む限り、何かしらの根拠を基に言っている訳ではないようだが、スティーブ・ジョブズがもっとも信頼していた記者の一人である同氏の言葉は単なる憶測だけではないはずだ。今年の「WWDC 2018」では、次期macOSの発表にぜひ注目したい。