当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ロジクール MX KEYS S レビュー | 快適さはそのままに便利機能が追加。マクロ機能も登場してさらに作業効率アップ

ロジクールは、PC周辺機器のフラッグシップモデルを展開する 「MXシリーズ」 より、新型ワイヤレスキーボード 「MX KEYS S アドバンスドワイヤレスイルミネイテッドキーボード (以下、「MX KEYS S」 ) 」 を6月8日に発売する。

「MX KEYS S」 は、2019年9月に国内で発売した 「MX KEYS」 のアップデートモデルにあたる製品。高級感のある薄型デザインや快適な打鍵感などの従来の特徴はそのままに、新たに絵文字キーやミュート設定キーが追加され、さらに専用ソフト 「Logi Options+」 からロジクール初となるマクロ機能 「Smart Actions」 が利用できるようになった。

本製品の発売に先立ち、都内でメディア向けブリーフィングが実施。製品の詳細について話を聞くことができたほか、実機も提供いただき、実際に使ってみることができたので、本製品の仕様や新機能について紹介したいと思う。

▼ 「MX KEYS S」 を各ストアで購入する
ロジクールオンラインストア
Amazon.co.jp

スポンサーリンク

デザイン

「MX KEYS S」 は、ユーザーのポテンシャルを引き出し、高いワークパフォーマンスを実現するPC周辺機器のフラッグシップモデル 「MXシリーズ」 の最新モデルだ。

先代モデルにあたる 「MX KEYS」 は、精確かつ快適なタイピングができ、作業効率が上がるキーボードだと話題だったが、今回のモデルでもその特徴を引き継ぎつつ、さらに新しい機能がいくつか追加されている。

(画像提供:ロジクール)

本体は、先代モデルから引き続き薄型かつ高級感のあるデザインが採用されている。カラーはグラファイトに加えて、人気のペイルグレーが追加され、2色展開となった。

本体サイズは幅430.2mm × 高さ20.5mm × 奥行131.6mmで、重量は810g。フルサイズキーボードということで大きめ&重めだが、本製品は持ち運んで使うというよりもデスクに据え置いて使う人が多いと思うので、サイズと重量を気にする必要はないだろう。

キー配列は日本語配列が採用。上部のファンクションキーには、新たに絵文字キーとマイクミュートキーが追加された。

各キーは先代モデルから引き続き、球状にくぼんだデザインが採用されている。このくぼみが指先の形状に合うことでタイプミスを防ぎ、安定したタイピングを実現しているという。

実際に文字入力をしてみると、トストスと指先でしっかりと押せている感覚が気持ち良いキーボードになっている。薄型キーボードはペチペチと安っぽい押し心地のものが多い中、本製品は品質の高さが際立っている。キーのタイピング時の音も静かで、高速タイピングをしても周囲に迷惑が掛かることがない。

キーの高さは低めのロープロファイルキーが採用されているほか、キーストロークも短いことから、タイピング時の手首や指への負担が少なく、長時間の作業も快適にこなすことができる。

キーボードにはバックライトが内蔵されており、手を近づけると周囲の明るさに応じてバックライトが点灯する 「スマートイルミネーション」 という機能が搭載されている。バッテリー節約のため、ユーザーが離席したり、バックライトが不要な明るさになったときには自動でライトがオフになる仕組みだ。

さらに、本製品ではこのバックライトを 「Logi Options+」 アプリを使ってカスタマイズすることもできる。ライトの点灯時間や自動輝度調整のオン/オフ、バッテリーが10%未満になるとバックライトを自動でオフにする 「バッテリー節約モード」 などが設定できるので、お好みで設定していただきたい。

バックライトに限らず、基本的に 「MX KEYS S」 の設定をカスタマイズするには 「Logi Options+」 アプリが必要になる。後述する新機能のマクロ機能も同アプリを通じて設定することになるので、製品をゲットしたらまずはアプリをインストールしておこう。ダウンロードは公式サイトから。

本製品は内蔵バッテリーで動作する仕組みになっていて、バッテリーが少なくなってきたら製品右上に搭載されているUSB Type-Cポートから充電できる。昨今はスマートフォンをはじめ多くのデバイスがType-C充電を採用しているため、充電器やケーブルに困ることはほとんどないだろう。もしケーブルが足りなければ、同梱物として付属してくるType-C – Type-Aケーブルを使えばOKだ。

スポンサーリンク

Logi BoltとBluetoothの2通りの接続方法が用意

「MX KEYS S」 とPC/Macなどとの接続は、同梱されてくる 「Logi Bolt USBレシーバ」 を使う方法と、Bluetoothで接続する方法の2種類の接続方法が利用可能だ。

Logi Bolt USBレシーバがUSB Type-Aポートにしか対応していないため、Type-AポートがあるデバイスはLogi Boltで接続し、MacBookなどUSB Type-Cポートしか用意されていないデバイスはBluetoothで接続するのがスマートだろう。

既存のLogi Boltレシーバーに接続することも可能

同時に接続できるデバイス数は最大3台まで。デバイスの切り替えは矢印キーの上にある 「Easy-Switch」 で切り替え可能だ。各ボタンにはLEDライトが搭載されていて、現在どのデバイスと接続しているのかが一目で分かるようになっている。

また、本製品は対応マウスと組み合わせて使うことで複数デバイス間をシームレスに行き来できる 「Logicool Flow」 にも対応する。WindowsとMacのように異なるOS同士でもファイルのコピー&ペーストができるため、複数デバイスを横断して作業することがある人はぜひ活用していただきたい。

マクロ登録機能 「Smart Actions」 が利用可能に

「MX KEYS S」 の発売に伴い、「Logi Options+」 アプリにロジクール初のマクロ機能 「Smart Actions」 が搭載された。

同機能は、ショートカットやファンクションなど連続するマウスやキーボードの操作をひとつのボタンに登録することができるというもので、繰り返し同じ操作をしなければならない場面での作業効率を向上させてくれる。同機能は 「MX KEYS S」 はもちろん、これまでに発売したすべてのMXシリーズで利用可能だ。

Smart Actionsを使うには、まずは 「Logi Options+」 アプリでマクロを組む必要がある。アプリ右上にある 「スマートアクション」 をクリックすれば設定スタートだ。

設定は、テンプレートから好みのマクロを取得してくる方法と、自分好みにカスタマイズする方法の2種類で設定可能。テンプレートに関してはただ 「取得」 ボタンをクリックするだけと簡単なので、今回は自前のマクロを組んでみたいと思う。

画面右上の 「作成」 ボタンをクリックすると、「次の場合……」 と 「その後……」 と書かれた入力項目が表示される。この 「次の場合……」 にトリガーとなる操作を登録し、「その後……」 に実行したいアクションを登録することで、マクロを作成できる。

今回は、「MX KEYS S」 の右上にある電卓キーを押したときに、電卓アプリを起動すると同時にあらかじめコピーしておいた数字を即座に入力する、というマクロを試しに組んでみた。

トリガーには、「アプリケーション」 「デバイス」 「システム」 の3種類が用意されており、筆者がレビューした時点では 「デバイス」 のみが利用可能だった。

「デバイス」 をクリックすると、キーボード上部のファンクションキー群のいずれかのキーをトリガーとして設定するように指示される。今回は電卓アプリに関するマクロなので、テンキー上部にある 「電卓」 キーを使うことにした。

トリガーを登録したら、次はアクションの登録へ。アクションは 「アプリケーション」 「キーストローク」 「テキスト」 「システム」 「遅延」 の5種類が用意されている。今回は電卓アプリを起動したいので、「アプリケーション」 をクリックして 「Calculator」 を選択し、「アプリケーションを開く」 を設定する。

次に、開いた電卓アプリをアクティブ状態にしなければならないため、「アプリケーション」 > 「Calculator」 を選択して 「前景に移動」 を設定する。これで1つ前の手順で開いた電卓アプリを最前面に持ってくることができる。

その後、コピーした数字を電卓アプリにペーストしたいので、「システム」 を選択して 「貼り付け」 を設定。これで①電卓アプリを開いて、②開いた電卓アプリをアクティブにし、③コピーしていた数字をペーストする、というマクロができあがった。

実際に電卓キーを押してみると、望んだ操作が実行されているのが確認できた。

今回はかなりシンプルなマクロを組んでみたが、このほかにもアクションとして特定の文字列を入力したり、任意のキーを特定の順番通りに入力することなどもできるようになっている。工夫すれば色々なマクロを組むことができそうだ。

まとめ

「MX KEYS S」 は、先代モデル 「MX KEYS」 の使いやすさや快適さはそのままに、新たなファンクションキーが搭載されたり、バックライトのカスタマイズが利用できるようになるなどのアップデートを遂げている。

使い勝手が劇的に進化したというほどではないため、すでに先代モデルを使っている人は必ずしも買い換える必要はないかもしれないが、先代モデルの購入を見送った人で、効率よく作業できるキーボードを探しているなら、本製品を購入してみてはどうだろうか。

また、マクロ機能の 「Smart Actions」 が利用できるようになり、MXシリーズの製品での作業効率が上がったことも注目ポイントだ。Smart Actionsに関しては、さらにアップデートでできることが増えていく予定とのことなので、同機能が気に入った人はこの機会に新型モデルを購入して、Smart Actionsを使い倒してみてはどうだろうか。

「MX KEYS S」 は、6月8日に発売を予定している。ロジクールオンラインストアで19,690円(税込)だ。

▼ 「MX KEYS S」 を各ストアで購入する
ロジクールオンラインストア
Amazon.co.jp