PayPayとLINE Payは、1月27日から 「LINE Pay」 残高を 「PayPay」 残高へ移行できるようになったと発表した。移行できる期間は4月23日(水)まで、移行にかかる手数料は無料となっている。
LINE Pay残高がPayPay残高へ移行できるように
本対応は、LINE Payが昨年6月に発表していた 「LINE Pay」 の国内サービスの終了に関連したもの。当時の発表時点で 「LINE Pay」 に入っている残高を 「PayPay」 残高に移行する機能を提供することを案内していたが、その移行機能が本日使えるようになった形だ。
残高移行は、LINEのウォレットタブまたはLINE Payメニューから 「残高移行」 をタップし、ユーザー情報の連携および権限付与に同意したあと、移行する残高金額と注意事項を確認することで実施する。移行時に金額指定はできず、保有金額が2万円未満の場合は全額移行となるので注意していただきたい。
残高移行にあたり、LINE Payユーザーが保有する 「LINE Pay」 残高の種別と、「LINE Pay」 「PayPay」 それぞれの本人確認の実施有無に応じて、移行後の 「PayPay」 残高の種別が異なり、「PayPayマネーライト」 へと移行した残高は銀行への出金はできない。なお、すでに 「LINE Pay」 側の本人確認は1月6日を持って終了している。
本人確認の有無による移行後の残高種別に関しては、詳しくは以下の表を参考にしていただきたい。
移行前 | 移行後 | 補足点/注意点 |
---|---|---|
LINE Pay残高 | PayPayマネー | ・ 「LINE Money アカウント (LINE Payで本人確認を済ませたアカウント)」 と 「PayPay」 の本人確認を済ませたユーザーが対象 |
PayPayマネーライト | ・ 「LINE Moneyアカウント (LINE Payで本人確認を済ませたアカウント)」 ユーザーで、「PayPay」 での本人確認をしていない場合、ユーザーの同意をもって 「PayPay マネーライト」 へ移行 ・「LINE Cash アカウント (LINE Payで本人確認していないアカウント)」 ユーザーのLINE Pay 残高は、「PayPay」 における本人確認の実施状況にかかわらず 「PayPayマネーライト」 へ移行 ・「PayPay マネーライト」 の送金(払い戻し) は不可 | |
LINE Pay ライト残高 | PayPayマネーライト | ・「PayPay マネーライト」 の送金(払い戻し) は不可 |
そのほか、残高の移行にあたり注意点が案内されている。
- 「LINE Pay」 のオートチャージをしている場合は、残高移行前に解除すること。
- LINE Payユーザーが 「LINE Pay残高」 と 「LINE Payライト残高」 の2種の残高種別を保有する場合、「LINE Payライト残高」 を優先的に移行。
- 「PayPay」 残高への移行後に 「LINE Pay」 残高へ戻すことは不可。
残高の移行には1日1回2万円までの上限が設けられており、移行期間合計で10万円まで対応する。それ以上の金額を移行したい場合や、「LINE Pay」 サービス終了後に保有するLINE Pay残高に関しては、LINE Payアカウントの種別を問わず、振込手数料無料でユーザーに払い戻す予定だ。払い戻し先に必要な金融機関の登録に関しては、特設サイトなどで改めて案内する予定としている。
LINE Payの国内サービスは2025年4月30日をもって終了する。なお、タイと台湾におけるサービスについては今後も継続提供する予定だ。
関連リンク
(画像:LINE Pay)