
LINEは9月1日、メッセージ送信取消機能の仕様を変更すると発表した。対象は日本とタイで、2025年10月下旬から取消可能期間が24時間から1時間へ短縮される。
「メッセージ送信取消」 24時間以内→1時間以内に
LINEの送信取消機能が登場したのは2017年12月。誤送信、いわゆる「誤爆」問題に対応する形で導入された。
当時のサービスでは、一度送信したメッセージは削除できなかったため、「既読」がつく前に相手に謝罪のメッセージを送る、あるいは友人に冗談めかして「今の忘れて」と伝えるなど、さまざまな対処法が考じられていた。
しかし、仕事の取引先や上司に誤ってメッセージを送ってしまった場合など、より深刻なケースでは、大きなトラブルに発展することも少なくなかった。


こうしたユーザーの切実な声に応える形で生まれたのが「送信取消」機能だ。送信から24時間以内であれば、自分と相手のトークルーム両方からメッセージを削除でき、誤送信によるトラブルを未然に防ぐことが可能となり、ユーザーの安心感は大きく向上した。
なお、今回の変更は「送信取消」機能のみが対象となり、「削除」機能とは異なるため混同しないように注意が必要だ。
- メッセージの送信取消: 自分と相手、両方のトークルームからメッセージが消える。
- 変更前: 送信から24時間以内であれば取り消し可能。
- 変更後: 送信から1時間以内であれば取り消し可能。
- メッセージの削除: 自分のトークルームからのみメッセージが消える。相手のトークルームにはメッセージが残る。こちらは期間の変更はない。
取り消し (送信取消) | 削除 | |
---|---|---|
対象コンテンツ | 自分が送信した以下のコンテンツ ※すでに削除されたものは取り消し不可 | トークルーム内の自分の画面上にある以下のコンテンツ |
メッセージ、スタンプ、画像、動画、ボイスメッセージ、LINE MUSIC、URL、連絡先、位置情報、ファイルなど | ||
対象端末 | 自分と相手の全端末 (PCやタブレットも含む) | 操作を行った端末のみ |
操作結果 | 自分と相手両方のトークルームからコンテンツが消える | 自分のトークルームからのみ削除される |
時間制限 | 送信後24時間以内→送信後1時間以内に ※上記以降は「送信取消」が表示されなくなる | いつでも可能 |
相手への通知 | トークルーム上に「メッセージの送信を取り消しました」と表示される | 相手には通知されない |
今回の仕様変更は、機能の実際の使われ方に基づいたものだ。LINEの公開データによると、送信取消は送信直後に集中し、特に5分以内が大半を占めるとのこと。24時間という猶予は過剰と判断され、より現実的な1時間へと短縮することになった。
この決定は、ユーザー行動の分析に基づく最適化といえる。LINEは「サービス改善を継続し、快適なコミュニケーション体験を提供する」としており、今回の変更もその一環だ。
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(画像:LINEヤフー)