4月5日、韓国LGはスマートフォン事業からの撤退を発表した。この決定は本日、取締役会によって承認され、今年7月末をもって自社スマートフォンの販売を終了するとしている。
LGがスマートフォン事業から撤退
LGは同事業の撤退理由として、スマートフォン市場の競争激化による自らの業績不振を挙げている。今後は電気自動車のコンポーネントや接続デバイス、スマートホームやロボティクス分野などほかの成長事業に資源を集中させることができるとする。
LGは韓国や北米などでスマートフォンの販売を行なってきたが、2015年以降は6期連続の赤字が続いていた。それまでは販売は好調だったものの、主に中国スマートフォン企業の追い上げをうけて業績が悪化していた。スマートフォン事業は売却も検討されていたが、自社の技術が他社に渡ってしまうことを恐れ、最終的には売却することを断念する形となった。
スマートフォン事業で得られた技術や専門知識は、今後6Gなどのモビリティ関連テクノロジーの開発や他の事業分野において競争力を高めるために使われるとのこと。