現在レノボが販売中の 「Legion T750i」 は、ミドルタワー型のゲーミングデスクトップPC。
内部が見えるガラスのサイドパネルや、高性能CPU・GPUのパワーを最大限に引き出す水冷式の冷却システムと4つの大型ファンを搭載しているのが大きな特徴のフラッグシップモデルだ。
3Dグラフィックのゲームを最高画質で、かつ最高のパフォーマンスでプレイしたい人にはピッタリな本製品。今回、レノボから実機をお借りすることができたので、性能についてご紹介する。
Legion T750iの構成
Legion T750iの直販モデルの構成は以下のとおり。価格は288,917円(税込)〜となっている (2022年4月17日時点) 。
下位モデル | 上位モデル | |
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プロセッサー | Intel Core i7-11700K (3.60GHz 最大5.00 GHz) |
Intel Core i9-11900K (3.50GHz 最大5.30 GHz) |
搭載OS | Windows 11 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit |
メモリー | 16GB ARMOR DDR4 3200MHz (2 x 8GB UDIMM) | 32GB DDR4-3200 DDR4 UDIMM 3200MHz (16GBx2) 専用ヒートシンク搭載 |
ストレージ1 | 2TB 7200 rpm HDD | 2TB 7200 rpm HDD |
ストレージ2 | 512GB PCIe SSD | 512GB PCIe SSD |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3070 LHR 8GB GDDR6 | NVIDIA GeForce RTX 3080 (LHR) |
電源アダプター | 650W | 850W |
価格 (税込) | 288,917円〜 | 367,334円〜 |
今回お借りしたサンプル機は、Intel Core i9-10900KとGeForce RTX 3080を搭載したモデル。RAM容量は32GBで、OSはWindows 10 Homeを搭載していた。
Legion T750iの外観
Legion T750iのケースは、デスクトップPCの中では最大クラスのミドルタワー型。カスタマイズ性や冷却性能は優れるが、本体サイズが少し大きめ。
ケースタイプ | ミドルタワー型 |
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サイズ | 約211×483×450mm |
重量 | 約15kg (最大構成時) |
ケースのサイズは約211×483×450mmで、全体の重量は約15kg (最大構成時) 。やはりミドルタワー型のケースということで、置き場所のスペースは広めに確保しておきたいところだ。
ケースは片方のサイドパネルがガラスになっていて、内部のパーツ類が見えるようになっている。内部にはカラーや光り方を自由にカスタマイズできるLEDライトが取り付けられていて、自分の好みのライティングが楽しめる。冷却ファンのカラーは虹色に設定することもできて、まさにゲーミングPCといった雰囲気に仕上がっている。
各種ポートは本体背面と天面部分に分けて配置されていて、天面部には比較的使う機会が多いUSB-Aポートやヘッドホン・マイク端子が搭載されている。搭載ポート一覧は以下。
▼ 天面部分
- USB 2.0 ×2
- USB 3.0 ×2
- ヘッドホン ×1
- マイクロホン ×1
▼ 背面部分
- USB 3.1 ×1
- USB 2.0 ×4
- USB 3.1 Type-C ×1
- USB 3.0 ×2
- オーディオポート ×6 (7.1cサラウンド対応)
- イーサネットコネクター
- HDMIポート ×1
- DisplayPort ×3
全体的にUSB-Aポートは多めだが、USB-CポートやHDMI ポートが1つしかないことに加えて、光学ドライブやSDカードスロットが非搭載のため、必要な人は増設も検討しよう。
本体には水冷式の冷却システムが採用されている上に、冷却ファンが4つ (前面×3、背面×1) も搭載されているため、冷却性能はとても高い。負荷の高いゲームを数時間プレイしてみたが、高パフォーマンスを維持したまま安定してプレイし続けることができた。また、冷却ファンの音もかなり静かなので、大事なシーンなのにファンの音がうるさくて台無し…なんてことにはならないはずだ。
各種ベンチマーク結果
Legion T750iはゲーミングデスクトップPCということで、PCゲームを高解像度・高パフォーマンスでプレイするのに適したモデルになっている。
実際にどれほどの性能になっているのか、ベンチマークソフトを使って確認してみた。各種ベンチマークの計測時には、ユーティリティツール 「Lenovo Vantage」 で、サーマル・モード設定を 「パフォーマンス・モード」 に設定して計測した。
▼ CINEBENCH R23
- マルチコアスコア:14863pts
- シングルコアスコア:1311pts
▼ 3DMark
- Time Spy Score:15381
- Graphics Score:15767
- CPU Score:13509
さらに、ゲームごとに用意されているベンチマークテストアプリを使ってパフォーマンスをチェックしてみた。
『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』のベンチマークを解像度4K設定で実施したところ、スコアは14024、平均フレームレートは94fpsで、評価は 「とても快適」 となった。
同じく『ファイナルファンタジーXV』のベンチマークを4K設定で実施したところ、スコアは7248で、評価は 「快適」 となった。
これらの結果から、Legion T750iに搭載されたCPU・GPUの性能はかなり高く、高いグラフィック性能が求められる『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』や『ファイナルファンタジーXV』といったゲームが 「快適」 もしくは 「とても快適」 にプレイできるということで、ほとんどの3Dゲームを快適に遊べる実力を持っていると言えるだろう。
まとめ
Legion T750iは、Intel Core i9-11900KやGeForce RTX 3080といった高性能なCPU・GPUを搭載できる上に、中身が見えたり内部のLEDが光る凝ったデザインのおかげで、性能も見た目もゲーミング仕様になっている製品だ。
水冷式の冷却システムのおかげで長時間のゲームプレイでもパフォーマンスが下がってしまうことがほとんどなく、常に良い環境でゲームをプレイし続けられる。わずかな処理落ちがミスにつながってしまうことがあるFPSのようなシビアなゲームをプレイする人にもオススメできる性能と言えるだろう。
Legion T750iは、レノボ公式オンラインストアで288,917円(税込)から購入可能 (2022年4月17日時点) 。快適なゲームプレイを実現してくれるデスクトップゲーミングPCを探している人は、ぜひ購入を検討してみてはどうだろうか。