
レノボ・ジャパン合同会社は12月9日、ポータブルゲーミングPCの最新モデル「Lenovo Legion Go Gen 2」「Lenovo Legion Go S」を発表した。発売はいずれも12月12日(金)を予定している。
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Legion Go Gen 2:OLEDと74Whバッテリーでフラッグシップの体験を追求
「Legion Go」は、レノボのゲーミングブランド「Legion」シリーズが展開するポータブルゲーミングPC。初代モデルは2023年12月に発売しており、8.8型の大画面と着脱式コントローラーによる「Nintendo Switchスタイル」によって、多くのユーザーから好評を得ていた。Windows搭載機として最高クラスのスペックを備え、右側コントローラーを専用台座に装着して垂直マウスのように使うFPSモードなどが利用できた。
今回発売する「Legion Go Gen 2」「Legion Go S」は、どちらも初代モデルの後継機にあたり、それぞれ「Legion Go Gen 2」はユーザーからのフィードバックを受けて細かな改良を施し、より上質なゲーミング体験を目指した上位モデル、「Legion Go S」は、より気軽にゲームを楽しめるコンパクトモデルとして位置付けられている。
両モデルともゲームランチャー機能や設定を統合的に管理できる「Legion Space」に対応しており、PCゲームやクラウドゲームを本格的に楽しめる。
また、昨今のゲームのプレイスタイルの多様化に対応するため、高性能を追求するフラッグシップモデルと、携行性を重視したコンパクトモデルをラインアップに追加したことで、ユーザーが自身の遊び方に合わせて選べる体制を強化する。
上位モデルの「Legion Go Gen 2」は、前モデル(Gen 1)のフィードバックを反映し、細部にわたる操作性の向上と、多彩なプレイスタイルへの対応に焦点を当てて開発された。
最も注目すべきは、主要スペックの強化だ。ディスプレイには、高コントラストで滑らかな映像表現を実現する8.8型のLenovo PureSight Gaming OLEDを採用し、144Hzのリフレッシュレートと100% DCI-P3をカバーする。
前世代で解像度が高すぎたために発生していた発熱やバッテリー負荷を抑えるため、今回は解像度を意図的に2560×1600から1920×1200に落とし、長期的な利用を可能にしたという。
さらにバッテリー容量も49.2Wh→74Whと前世代比で約50%拡大。急速充電機能「Rapid Charge Pro」に対応し、大容量化しても迅速に充電できる。
デザインに関しては、グリップ部をより持ちやすく最適化したことに加えて、背面のキーの誤操作を軽減するため、位置を再設計しサイズを調整した。トップの電源ボタン兼指紋センサーは従来よりも大きくなり、押しやすさと認証のしやすさがアップしている。
| 製品名 | Legion Go Gen 2 |
|---|---|
| 寸法 | 約295.6 ✕ 136.7 ✕ 42.25mm |
| 重量 | 約920g |
| ディスプレイ | サイズ・形式:8.8型OLED 解像度:1920×1200 リフレッシュレート:144Hz |
| プロセッサ | AMD Ryzen Z2 Extreme |
| メモリ | 32GB (LPDDR5X / 最大8,533MHz) |
| ストレージ | 内蔵ストレージ:最大1TB SSD (PCIe Gen4) 外部ストレージ:最大2TB microSD |
| バッテリー | 74Wh (Rapid Charge Pro対応) |
| インターフェース | ・USB Type-C (USB4) ×2 ・microSD カードリーダー ・マイクロホン/ヘッドホンコンボジャック |
| OS | Windows 11 Home |
| 付属物 | 専用ケース、PC Game Pass (3ヵ月) |
| 価格(税込) | 189,000円前後 |
| 発売日 | 2025年12月12日(金) |
プロセッサはAMD Ryzen Z2 Extreme(Zen 5 / RDNA 3.5 アーキテクチャ)を採用し、Radeon 890M グラフィックスとの組み合わせで幅広いゲームタイトルを快適に楽しめる。メモリは最大32GB LPDDR5X、ストレージは最大1TB SSD(PCIe Gen4)を搭載する。
高負荷時でもパフォーマンスを維持できるよう、システム全体の冷却効率も最適化されており、背面から吸気して、トップから排気される仕組みだ。
着脱式のTrueStrikeコントローラーも進化している。コントローラー接続部が前世代から構造を最適化しスムーズに着脱できるようになったほか、マグネット固定に加え機械的なロック機構が追加され、安定性が向上した。さらに、左右のコントローラーに個別にUSB Type-Cが搭載され、本体から外した状態でも単独で充電が可能になった。
テーブルモードやFPSモードといった多彩なプレイスタイルに対応し、FPSモード時に発生しがちだった、金属部位に手が触れて汗が気になるというフィードバックを受けて、接点部カバーが付属するのも細かい改良点だ。本体質量は約920gで、専用ケースが付属する。
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Legion Go S:約740gの軽量ボディ、気軽にPCゲームを持ち出す選択肢
「Legion Go S」は、約740gの軽量設計で携帯性を追求したコンパクトモデルだ。気軽にゲームを楽しみたいユーザーをターゲットに、長時間プレイでも扱いやすい形状が採用されている。
ディスプレイは 8.0型 WUXGA IPS(解像度1920×1200)を搭載。48Hz~120Hzの可変リフレッシュレートに対応し、スムーズな映像体験を可能にする。
| 製品名 | Lenovo Legion Go S |
|---|---|
| 寸法 | 約299 ✕ 127.55 ✕ 43.4mm |
| 重量 | 約740g |
| ディスプレイ | サイズ・形式:8.0型WUXGA 解像度:1920×1200 リフレッシュレート:48Hz~120Hz |
| プロセッサ | AMD Ryzen Z2 Go |
| メモリ | 16GB (LPDDR5X 7500MHz) |
| ストレージ | 内蔵ストレージ:512GB SSD (PCIe Gen4) 外部ストレージ:最大2TB microSD |
| バッテリー | 55.5Wh (Super Rapid Charge対応) |
| インターフェース | ・USB Type-C (USB4) ×2 ・microSD カードリーダー ・マイクロホン/ヘッドホンコンボジャック |
| OS | Windows 11 Home |
| 付属物 | PC Game Pass (3ヵ月) |
| 価格(税込) | 79,880円前後 |
| 発売日 | 2025年12月12日(金) |
プロセッサには AMD Ryzen Z2 Go(Zen 3+ / RDNA 2 アーキテクチャ)を採用。メモリは16GB LPDDR5X、ストレージは512GB SSD を搭載する。
バッテリー容量は55.5Whで、急速充電機能「Super Rapid Charge」に対応し、短時間での充電が可能だ。
操作性では、本体一体型のLegion Truestrikeコントローラーを採用。本体前面に配置されたスピーカーがユーザーに直接音を届け、臨場感を高める。また、本体上部の左右トリガーはストローク調整に対応しており、プレイするジャンルに合わせてユーザーが好みにカスタマイズできる。
なお、価格はオープン。市場想定価格はLegion Go Sが79,980円前後、Legion Go Gen 2は189,000円前後での販売が見込まれている (どちらも税込)。
