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Leitz Phone 1 レビュー | ライカ初のスマホ、カメラ性能からデザインまでライカの魅力たっぷり

今年7月、ソフトバンクはドイツの老舗カメラメーカー 「ライカ」 の初スマートフォン 「Leitz Phone 1」 を発売した。

「Leitz Phone 1」 は、本体デザインやUIに至るまで、ライカが全面的に監修した特別なスマートフォン。1インチとスマホとしては最大級のイメージセンサーにより、美しい写真を撮影できるなど、カメラ性能に特化しているのが最大の特徴だ。

今回、ソフトバンクから実機をお借りする機会をいただいたので、カメラ性能を中心に本機の特徴についてご紹介したい。

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デザイン

まずはLeitz Phone 1のデザインについて。

本機はライカ全面監修のもとデザインされたスマートフォンであるとお伝えしたが、製造はシャープが請け負っており、シャープのスマートフォン 「AQUOS R6」 と共通する部品が多く使用されている。そのため、本体サイズや側面のボタン位置などはほぼ同じだ。

ただし、背面カメラのデザインはAQUOS R6とは大きく異なる。カメラレンズやLEDフラッシュの位置はAQUOS R6と同じだが、AQUOS R6が四角いデザインだったのに対し、Leitz Phone 1は円形のデザインが採用されている。

この円形のカメラは、まさにライカのカメラそのもの。本体を横にすると、スマートフォンというよりは横長なデジカメのようにも見える。

カメラのほかには、おサイフケータイ対応を示すFeliCaマークや、ライカのロゴがあしらわれているくらいで、余計なものは一切なし。ライカカメラの特徴でもある、シンプルかつ美しいデザインに仕上がっていると言えるだろう。

ひっくり返しておもて面へ。画面にはAQUOS R6と同じ6.6インチのPro IGZO OLEDディスプレイが搭載されている。同ディスプレイは最大240Hzで駆動し、写真や動画の細かな色彩の違いも忠実に再現するという。

スマートフォンで撮影した写真は画面ですぐに確認することが多いため、画面の綺麗さはとても重要だ。実際に撮影した写真を見てみたところ、とても色鮮やかに表示できていたように思う。

Leitz Phone 1の本体サイズは約74 × 162 × 9.5mmで、重量は約212g。最近のスマートフォンとしては一般的なサイズ感ではないだろうか。今回は1週間ほどの試用期間だったのだが、特筆して大きい・重いとは感じなかった。

側面にはギザギザとした凹凸がつけられていて、持ったときにグリップが効いて本体を落としにくくなっている。

ボタン類は電源ボタン・音量アップ・音量ダウン・Googleアシスタントキーが搭載。カメラ特化スマホではあるが、シャッターボタンは非搭載だ。

本体下部には3.5mmイヤホンジャックとUSB Type-Cポートが搭載。有線イヤホンも使用可能だ。

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プロセッサ性能

Leitz Phone 1には、プロセッサとして 「Snapdragon 888 5G」 が搭載されている。同チップはAQUOS R6や、そのほかの多くのハイエンドスマートフォンに搭載されているものだ。

実際の性能をチェックすべく、恒例のベンチマークスコアアプリ 「AnTuTuベンチマーク」 と 「Geekbench 5」 でベンチマークスコアを計測してみた。

上記はAnTuTuベンチマークの結果。総合スコアは782631、GPUスコアは297184という結果に。

そして、上記がGeekbench 5で計測したベンチマークスコア。シングルコアスコアが1122、マルチコアスコアが3326で、グラフィック性能を示すOpenCLのスコアが4713だ。

AnTuTuベンチマーク・Geekbench 5ともに現在販売されているスマートフォンの中ではほぼ最上位に近いスコアになっている。

Leitz Phone 1はカメラ性能重視のスマートフォンではあるが、プロセッサの性能もかなり優秀であることがわかる。

これほどの性能があれば各アプリの動作もスムーズで、3Dゲームなどの高いグラフィックを必要とするアプリも十分に遊べるレベルと言えるだろう。実際、レビュー用の検証の中では動作のカクツキなどを感じる機会はなかった。

Leitz Phone 1のメモリ容量は12GB、ストレージ容量は256GB。AQUOS R6はストレージが128GBだったため、Leitz Phone 1はよりたくさんの写真を保存しておけるようになっている。

さらに、最大1TBまでのmicroSDXCにも対応している。もし256GBで足りなければ、外部メモリに頼るのもアリだ。

カメラ性能

ここからは 「Leitz Phone 1」 最大の魅力であるカメラ性能について検証。

Leitz Phone 1の背面カメラには、2020万画素の広角カメラと深度測定用のToFカメラが搭載されている。

イメージセンサーは1インチとデジカメ並みの大きさ。同センサーの優れた集光力とf/1.9の明るめのレンズのおかげで、暗所でもノイズが少なく、鮮明な写真が撮影可能だ。

カメラアプリのUIはAQUOS R6とは少し異なるものの、基本的な機能は一緒。大きく異なるのが 「Leitz Looks」 モードが搭載されていることだ。

「Leitz Looks」 モードは、ライカが力を入れるモノクロ撮影が利用できるモード。日常の何気ない風景をちょっぴりノスタルジックな雰囲気で写真に収めることが可能だ。

個人的にこの 「Leitz Looks」 モードでの撮影がかなり楽しく、Leitz Phone 1を手に取る理由のひとつになり得ると感じたので、ぜひ注目していただきたい。作例は後ほど紹介するのでお楽しみに。

実際に撮影してみた。まずは加工を一切していないものを紹介。

上記写真は、下半分に紫・赤・黄色など濃いめの色が多くなっているが、どの色も派手に盛られておらず、自然にまとまっている。

グリーンはとても鮮やかで、本当に目の前で見ているかのようなリアルさ。今回はスケジュールの関係で残念ながら行けなかったが、山や森など自然の撮影が捗りそうだと感じた。

室内の撮影にも活躍。明るめのレンズのおかげで、ちょっぴり暗い場所でもノイズがほとんどない、綺麗な写真を撮影できた。

ここからは撮影した写真を少し加工したものを紹介。上記は色味を少し強くしてみた写真。好みが分かれそうだが、レンガや空の色など特定の色が際立って印象的に仕上がったのではないだろうか。

少し古ぼけた感じに加工してみたもの。Leitz Phone 1のレンズのおかげなのか、加工しても劣化しづらく、本当に古めのカメラで撮影したかのような味のある写真に仕上がった。

上記はLeitz Phone 1独自の 「Leitz Looks」 モードで撮影したモノクロ写真。現代の風景もモノクロで撮影するだけでググッとノスタルジックな雰囲気に。

比較対象として、加工したものも掲載。未加工の写真と比べて、より古い時代の写真に見えなくもない。

実際に写真を撮影していて思ったのが、撮影時に撮影範囲を表す白い線 「ブライトフレーム」 に慣れるまで撮影するのが大変だということ。画面いっぱいにレンズの映像が出力されていても、撮影される範囲は白い線の内側だけだ。

ライカカメラを使ったことがある方なら問題ないとは思うが、初めて使う方は自分の思った範囲を撮影できているか確認するようにしたほうが良さそうだ。

まとめ

Leitz Phone 1はやはりライカのスマートフォンということで、ライカらしい色合いやモノクロの 「Leitz Looks」 モードなどでクオリティの高い写真を撮影できるのが大きな魅力だが、そのほかにライカカメラを彷彿とさせるデザインやカメラアプリのUIなど、細かい部分でライカを感じることができる点も注目したい部分だ。

また、Leitz Phone 1は処理性能やグラフィック性能も高く、単純にスマホとして使用する分にも申し分ない性能を持っている。ライカカメラとスマホをひとつにまとめて持ち歩けることで、山登りなど荷物が多くなりがちなアクティビティでも身軽に済ませられるのもメリットと言えるだろう。

Leitz Phone 1は、現時点ではソフトバンクのみの独占販売となっていて、価格は187,920円(税込)。トクするサポート+を利用することで最安93,960円(税込)から購入可能だ。