7月29日、KDDIは今月2日より発生した大規模な通信障害に関する説明会を開催。音声通話/データ通信が利用しづらくなるなどの影響があったユーザーに対して、返金対応を行うと発表した。
今回の障害は、KDDIのルータのメンテナンス作業を起因に発生した障害が波及し、au回線が利用しづらい状況が2日以上にわたって続く大規模なものとなった。
影響を受けたユーザー(推定)は合計3,043万人以上。内訳としては、KDDIの音声通話(VoLTE)で約2,278万人、データ通信(4G/5G)で765万人以上。メインブランドであるauのほかにもサブブランドであるUQ mobile、オンライン専用ブランドpovo、auの回線を提供するMVNOや楽天モバイル、そのほか物流や自動車関連、行政サービスなどあらゆる業種、生活インフラに対して影響を与えた。
返金は、通信障害期間中24時間以上連続してすべての通信サービスを利用できなかったユーザー271万人に対して、約款返金として基本使用量の2日分相当額。さらに、期間中に契約していたすべてのユーザー3,389万人に対してお詫び返金として一律200円、請求額から減算するかたちで行う。総額は約73億円。
なお、povo2.0については基本料0円であることから返金に替えてデータトッピング1GB/3日間を進呈するとのことだ。
返金に関する案内は、本日の発表に加えてホームページへの掲載を行うとともに、明日より新聞各紙にて返金内容の案内を行う。8月中旬以降に対象のユーザーが確定次第、SMSで順次案内を開始する予定。SMSはクリック詐欺などが起きる可能性を考慮して、リンク先のURLを記載せず、ユーザーの個人情報入力を求めないかたちで実施するとのことだ。返金(減算)は9月以降に実施する。
KDDIは上記発表とともに、今回の障害発生について「今後、全社を挙げて再発防止を徹底するとともに、5G・Beyond 5G時代においてさらに増加する データ通信量への対応を行い、お客様に安心して ご利用いただける通信ネットワークを提供してまいります。」とコメントしている。