KDDI、「auにのりかえ割」を当初より早く2016年3月31日で打ち切りへ

MNPでauに乗り換えて、「auにのりかえ割」のキャンペーンで月々の利用料金を安くしようと考えていた人は、急いで乗り換えをしてこよう。

KDDIと沖縄セルラーは、「auにのりかえ割」の受付期間を2016年3月31日で打ち切ることが明らかになった。

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総務省から発表されたガイドラインを受けての変更か

auにのりかえ割

「auにのりかえ割」は、MNPを利用して他社から乗り換えを行うユーザーを対象に、2年間データ定額サービス料から毎月最大で1,000円を割引するというキャンペーンだ。

当キャンペーンは2016年1月14日から実施されており、受付期間は2016年5月31日までとなっていたが、KDDIは突如受付期間を短縮し、2016年3月31日に終了することを発表

予定されていた受付期間よりもずいぶん短くなってしまったため、「auにのりかえ割」を利用しようと思っている人は2016年3月31日までに急いで乗り換えを行わなければいけない事態となってしまった。

受付期間が短縮されてしまった背景としては、2016年3月25日に制定・公開された総務省からの「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」が関係している可能性がある。

このガイドラインでは、MNPで乗り換えを行うユーザーとそうでないユーザー、端末を購入するユーザーと購入しないユーザーなどの間で不公平を生じないようにしなければならないとし、MNPでの乗り換え時に適用される過度な割引を規制する内容が盛り込まれている。

このガイドラインが適用となるのは2016年4月1日からとなっているので、KDDIとしては「auにのりかえ割」による割引を「過度な割引」と判断し、3月31日での終了を決断したのかもしれない。

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結局、損をするのはユーザーだけだった件

au-logo

今回「auにのりかえ割」があと数日で終了することが決まったわけだが、これらで損をするのはユーザーでしかない。上記でも触れたように、今回のキャンペーン打ち切りも総務省からのお触れ書きが原因と思われる。

確かに「乗り換えをする、しない」でユーザー間の不公平感があったのは否めない。ただ、今回は「乗り換え時のキャンペーンはやめる」が、総務省が求めていた「料金プランの引き下げ」などは結局実施しないなど結局ユーザーにとって何もメリットはない。

料金の引き下げに関しては、キャリアはデータ定額容量の引き下げを行い、その分料金を下げただけのあくまで当たり前のことをしたまでだ。

高額なキャッシュバックを提供できなくなったことで、機種変更をするユーザーが減ることはあるだろうが、キャッシュバックをユーザーに提供する必要がなくなったため、キャリアとしては支出額を大きく引き下げることができるはず。であれば、総務省が本来求めていた料金引き下げを行うのが普通なのではないだろうか。

料金の引き下げを行うはずが、各種割引やキャンペーンを廃止したことで、ユーザーにとって実質値上げとなったことを踏まえると、これらを完遂できなかった総務省のタスクフォースと、都合よく批判を回避したキャリアに対しては僕個人として非常に残念に思う。

[ via KDDI / 総務省 ]

au/KDDI
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