
Twitter共同創業者であるジャック・ドーシー氏が、今度は日光浴をテーマにした新アプリ「Sun Day」を発表した。わずか1週間前にローンチされたBluetooth通信によるメッセージアプリ「Bitchat」に続く、「週末プロジェクト第2弾」となる。
「Sun Day」は、ユーザーのUV(紫外線)曝露量やビタミンDの推定摂取量をトラッキングできるiOSアプリだ。現在は、TestFlightを通じてベータ版が配信されており、GitHub上にはコードも公開されている。
track your (vitamin) D
— jack (@jack) July 13, 2025
a Sun Day app for Sunday.https://t.co/KKsq3LkLEj
紫外線とビタミンDを「ゆるく可視化」する
Sun Dayの使い方はシンプルだ。アプリを起動すると、その時点でのUVインデックス、日の出・日の入り時刻、雲の有無、そして「Burn Limit(皮膚が日焼けを始めるまでの時間)」が表示される。
さらに、ユーザーは自分の肌のタイプ(6種類から選択)と服装(Tシャツ&ショーツなど)を登録できる。それらの情報を元に、アプリが日光曝露の影響を計算する。
日差しの下に出たタイミングで「Track UV Exposure」ボタンをタップすると、セッションが開始され、終了時にはその時間で生成されたとされるビタミンDの推定量が表示される。
栄養補助アプリや健康管理ツールは数あれど、Sun Dayはやや異色の存在だ。医療グレードの正確性を目指すのではなく、あくまで生活習慣の「気づき」や「日光を浴びるモチベーションづけ」を目的とした設計になっている。
このアプリは、ドーシー氏が週末に「気ままに」取り組むアプリ開発プロジェクトとして注目を集めている。彼自身、「学びの一環として取り組んでいる」と述べており、コードはOpenAIやAnthropic製の開発ツールではなく、オープンソースのAIコード生成ツール「Goose」を使用して書かれているという。
近年、こうした軽量かつ個人発信のアプリ開発が「Vibe Coding(バイブコーディング)」と呼ばれ、プロトタイプ的なツールや実験的UIの文脈で語られることが増えてきた。ドーシー氏の取り組みも、その流れの延長線上にある。
とはいえ、Sun Dayは日光と健康の関係をテクノロジーで橋渡しするユニークな試みだ。スマートウォッチや睡眠トラッカーと並ぶ「次のウェルネステック」を模索するなかで、こうしたアプリは新たな着眼点として注目だ。
現在、「Sun Day」はTestFlightを通じてiOSユーザー向けにベータ提供中。興味のあるユーザーは、App Store経由でベータ枠に空きがあるか確認してみるといいだろう。
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(画像:Sun Day Tracker)