Jabra、「PanaCast 40 VBS」8月発売。小会議室向けのビデオ会議システム

コロナ禍を経てハイブリッドワークが定着しつつある現代において、昨今のオフィス回帰の流れを受けて、「会議」に関して、とある課題が生まれている。それは会議室の不足だ。コロナ禍で各社がオフィス機能を縮小した煽りを受けて、オフィスの絶対数が需要に対して不足しているのだ。

しかし、Jabraが投入する法人向けビデオソリューション「PanaCast」シリーズなら、この課題を解決できるかもしれない。

GNオーディオジャパンは6月13日、同社ブランド「Jabra」で展開している高性能ビデオバーシステム「PanaCast」シリーズから、小型モデル「PanaCast 40 VBS」を発表した。

同モデルは、4〜5人規模の小会議室専用のビデオシステム。導入することでオフライン+オンラインによるハイブリッドな会議を実現し、大人数が出席する大会議室を使用する機会を減らすことが期待できる。

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小会議室向けに最適化された「PanaCast 40 VBS」登場。柔軟な設置と簡単なセットアップが可能

「PanaCast 40 VBS」は、中会議室向けモデル「PanaCast 50 VBS」において好評の機能を搭載しながらも、小会議室 (4.5m x 4.5m程度 / 4〜6人を想定) 向けに設計された小型モデル。本モデルが追加されたことで、「PanaCast」ラインナップ全体でより多くの会議室のニーズに対応できるようになった。

ビデオバーには2基の8MPカメラを搭載し、4K解像度で180度のパノラマビューを実現。会議室全体を切れ目なく捉えることが可能だ。オーディオ面でも、小規模なスペースに最適な高性能オーディオを提供しており、6つのマイクと1つのスピーカーでビームフォーミングアレイによるクリアな音声を届けられる。

導入と管理の容易さも特筆すべき点だ。安全な壁掛け設置に加え、テーブルスタンド、VESAスクリーンマウント、三脚にも対応し、初期セットアップは12分以内で完了する。Microsoft Teams RoomsやZoom RoomsのExpress Installにも対応し、BYOD(Bring Your Own Device)モードでの利用も可能。既存環境に柔軟に組み込めるのは嬉しいポイントだろう。

インテリジェントズームやバーチャルディレクターといった賢い機能も搭載しており、会議参加者全員をフレームに収めたり、話者にフォーカスしたりと、自動で最適な画角を調整してくれる。

また、タッチ操作に対応したコントローラー「JabraコントロールIP」も用意。Android 13 (MDEP) をOSとして採用しており、Microsoft Teams、Zoomのデバイス管理センターからの管理にも対応しているので、IT管理者の負担も軽減されるはずだ。

中会議室 (4.5m x 6m程度 / 6~12名を想定) での利用を想定した「PanaCast 50 VBS」との違いは、ビデオ・オーディオ品質と対応ディスプレイの台数。当然ながら「PanaCast 50 VBS」が上位モデルとなるため、ビデオ・オーディオの品質は高くなっており、ディスプレイも最大2台まで対応する。ただし、これ以外には大きな違いがないため、単純に会議室の規模で導入モデルを決めても問題ないと言えるだろう。

JabraのPanaCast Android VBSシリーズは、会議室の規模や予算、求める体験のレベルに応じて最適なソリューションを提供することで、現代の多様な働き方を強力にサポートする。高品質なコミュニケーションを追求する企業にとって、これらの新製品は魅力的な選択肢となりそうだ。

「PanaCast 40 VBS」は8月に発売予定。価格は現時点では未定となっている。

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