Appleは2020年春にiPhone SEもしくはiPhone 8の後継機種 「iPhone SE 2(iPhone 9)」 を発売すると噂されているが、さらに翌年(2021年)春にその大型モデルとなる 「iPhone SE 2 Plus」 が発売すると著名アナリストMing-Chi Kuo氏は昨年12月に伝えていた。
今回の情報は 「iPhone SE 2 Plus」 に関する続報。Kuo氏は現地時間30日に公開した新たな投資家向けレポートの中で、「iPhone SE 2 Plus」 の詳細について言及している。
iPhone SE 2 Plusは側面の電源ボタンにTouch IDが内蔵
Ming-Chi Kuo氏によると、Appleは2021年前半に 「iPhone SE 2 Plus」 を発売する計画だ。このモデルは2020年春に発売が予測されている 「iPhone SE 2 (iPhone 9)」 の後継機種とみられ、iPhoneの全ラインナップの中で最も低価格なモデルになると予想されている。
発売時期 | 機種名(予想) | モデル数 | 画面サイズ | |
---|---|---|---|---|
2020年 | 3月 | iPhone SE 2 (iPhone 9) |
1 | 4.7インチ |
9月 | iPhone 12 | 2 | 5.4インチ 6.1インチ |
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iPhone 12 Pro | 2 | 6.1インチ 6.7インチ |
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2021年 | 3月 | iPhone SE 2 Plus (今回の情報) |
1 | 5.5~6.1インチ |
9月 | iPhone 13 | 3〜4 | 不明 |
2020年春に発売する 「iPhone SE 2 (iPhone 9)」 はiPhone 8をベースに開発される関係で画面サイズは4.7インチでホームボタン内蔵型Touch IDが搭載されるそうだが、2021年前半に発売する 「iPhone SE 2 Plus」 は前述の 「iPhone SE 2 (iPhone 9)」 を大型化させたモデルになるとのこと。
低価格を実現するため最新機能のすべてが搭載されることはなく、有機ELディスプレイではなく液晶ディスプレイ、Face ID(顔認証)ではなくTouch ID(指紋認証)が搭載されるとのことだが、画面は端末いっぱいに広がるベゼルレスデザインを採用する可能性があるという。画面サイズは5.5~6.1インチ。しかし、同じベゼルレスデザインを採用する 「iPhone 11」 シリーズとの違いとして、「Face ID」 が必要ないこともありノッチの小型化が行われるほか、ホームボタンを廃止する代わりに本体側面の電源ボタンにTouch IDを内蔵させることを計画しているとのことだ。
この側面に内蔵されるTouch IDは静電容量式。ユーザー体験を向上させるため電源ボタンは新しいデザインが採用される可能性があるそうだが、具体的にどう変化するかについてはKuo氏もまだ詳しくわかっていないようだ。
発売年 | 機種名 | 特徴 |
---|---|---|
2020年 | iPhone SE 2 (iPhone 9) | ・4.7インチ液晶ディスプレイ ・ホームボタンあり ・Touch ID (ホームボタン) ・iPhone 8とほぼ同じデザイン |
2021年 | iPhone SE 2 (iPhone 9) | ・4.7インチ液晶ディスプレイ ・ホームボタンあり ・Touch ID (ホームボタン) ・iPhone 8とほぼ同じデザイン |
iPhone SE 2 Plus | ・5.5~6.1インチ液晶ディスプレイ ・ホームボタンなし ・Touch ID (本体側面の電源ボタン) ・ベゼルレスデザイン ・小型化されたノッチ |
もしこの情報が正しいならば、最も低価格なiPhoneのラインナップは2020年春の時点で1機種、2021年の時点で2機種になる可能性があるということ。「iPhone SE 2 (iPhone 9)」 と 「iPhone SE 2 Plus」 ではホームボタンの有無など大きく仕様が異なるため併売されるかどうかは不明だが、少なくともiPhone選びに関するユーザーの選択肢の幅は広がりそうだ。
ちなみに2021年のフラグシップ型iPhoneにはFace IDのほかに画面内蔵型Touch IDが搭載されることが予想されているが、詳細についてはまだわかっていないことが多い。
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[ via MacRumors ]