昨日予約が開始され、これから予約をする人は販売初日にはゲットできないほど予約が発生している「iPhone SE」だが、どうやらまた同じ「iPhone SE」の端末間で性能差が生まれる可能性があるようだ。
My Driversによると、「iPhone SE」には2種類の「A9」チップが採用されていることが明らかになった。
「iPhone 6s / 6s Plus」時の「Chipgate」問題が再燃?
今回明らかになったのは、「iPhone SE」に搭載されているプロセッサーが「iPhone6s / 6s Plus」の時と同じく、TSMC製のものと、Samsung製のものの2種類が存在するということだ。
My Driversが公開したスクリーンショットによると、2つの「iPhone SE」にそれぞれ違う「A9」プロセッサーが搭載されているのを確認することができる。
「Platform」と書かれた箇所に、「s8000」と書かれているパターンと「s8003」と書かれているパターンがあるのだが、前者がSamsung製で、後者がTSMC製であるとのこと。
これは「iPhone 6s / 6s Plus」で発生した「Chipgate」問題と同様で、両者のプロセッサー間で若干の性能差が認められるという事態が「iPhone SE」でも起こる可能性がある。
一部のベンチマークでは、Samsungの「A9」チップの方が一部性能で上回るものの、バッテリー持ちが悪くなるという結果が出ていたが、その差も微小の差でしかなかったことで、どちらのチップにも「差はほとんどない」ということでこの問題は収束した。
ただ、購入する段階ではどちらのチップが搭載されているか分からず、いわゆる「ハズレ」を引いたユーザーからは不満の声に溢れた。その結果、Appleが「Chipgate」問題について公式に説明をしなくてはいけない事態まで発展した経緯がある。
ただし、これはAppleも説明する通り、両社の「A9」チップは、チップ間で若干の性能差があるかもしれないが、普段使いする分にはそこまで差はなかった。どちらの「A9」チップを手にしたとしても、全く影響はないので安心して使って欲しい。
ちなみに、昨日予約開始された「iPhone SE」は予約がそこそこ入ったようで、Apple公式サイトで今から予約する人は発売日当日にゲットすることはできないようだ。キャリアでの在庫状況に関しては不明なので、気になる人は代理店などに行って予約状況の確認をしてみるといいだろう。
[ via My Driver ]