2020年のiPhoneは5.4・6.7インチの有機ELディスプレイ搭載 6.1インチの廉価版を含めた3モデル体制に

2018年と2019年に続き、Appleは2020年もiPhoneの3モデル体制を維持するようだ。

17日、TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏は、Appleに関する投資家向けレポートを公開。そのレポートには、2020年のiPhoneに関する情報が含まれている。

Kuo氏のレポートによると、Appleは2020年に3種類のiPhoneを発売する予定であるとのこと。具体的には5.4インチ/6.7インチの有機ELディスプレイを搭載したモデル、そして6.1インチの有機ELディスプレイを搭載したローエンド (低価格モデル) の3種類。以前に台湾メディアDigiTimesが報じていたものと同じ内容だ。

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2020年のiPhoneは端末サイズが大きく変わる可能性

このうち、5.4インチ/6.7インチの上位2機種に関しては次世代モバイル通信規格 「5G」 に対応し、廉価版の6.1インチモデルについてはLTE (4GB) をサポートするとのこと。5GのモデムチップはQualcommが主要サプライヤになる予定で、Samsungが一部の供給を補完する役割を担うとしている。

一時、Appleは5Gモデムチップを独自に開発していると噂されていたが、それは早くても2022年まで開発は完了しない見通し。それまではQualcommなど他社のチップを搭載するほかないようだ。

また、2020年のiPhoneの5G対応はあくまで限定的だが、すべての機種が5Gに対応するのは2021年になる予定。2021年のiPhoneがどのようなラインナップになるのかは不明だが、これまでの噂どおり2020年が大幅なデザイン変更を伴うメジャーアップデート端末となるなら、2021年のiPhoneは2020年モデルのデザインを踏襲することになるだろう。

ちなみに、Ming-Chi Kuo氏は今後のiPhoneの販売台数(グローバル)を予測している。Kuo氏によると、トリプルレンズカメラ搭載を目玉にした2019年のiPhoneは、1億8800万台~1億9200万台が売れるという。そして2020年の5Gに対応した次世代型iPhoneの販売台数は1億9500万台~2億台になるとのこと。

iPhoneの販売不振を不安視されているのが現状だが、もしKuo氏の予測が的中したと仮定したなら、残念ながらAppleは5Gに対応したiPhoneをもってしても、最盛期の販売台数を上回ることはできないようだ。

  2018年 2019年 2020年
XSシリーズ 5.8インチOLED
5G非対応
5.8インチOLED
5G非対応
5.4インチOLED
5G対応
XS Maxシリーズ 6.5インチOLED
5G非対応
6.5インチOLED
5G非対応
6.7インチOLED
5G対応
XRシリーズ 6.1インチLCD
5G非対応
6.1インチLCD
5G非対応
6.1インチOLED
5G非対応

今回のKuo氏の予想で最も注目すべき点として、一部のiPhoneの画面サイズが現行モデルから変更になることが挙げられる。iPhone Xシリーズについては、現行モデルが5.8インチなのに対して、2020年のiPhone XS後継機種の画面サイズは5.4インチ。画面サイズが小さくなれば、当然ながら端末サイズも小さくなるだろう。端末サイズが大きすぎて困っていた人にとっては、2020年のiPhoneは最適な大きさになる可能性がある。

iPhone XS Maxの後継機種については画面がやや大型化するため、端末サイズはさらに大きくなる可能性がある。また、iPhone XRの後継機種については同じ画面サイズになるため、現行モデルとほぼ同じサイズ感か、もしくはベゼルレス化することによって、今よりも少し端末サイズが小さくなるかもしれない。

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[ via MacRumors ]

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